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06月11日-02号

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  1. 天童市議会 2013-06-11
    06月11日-02号


    取得元: 天童市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-09
    平成25年  6月 定例会(第2回)     平成25年6月11日(火曜日) 午前10時00分開議        水戸 保議長     鈴木照一副議長 ●出席議員(22名) 1番 武田正二議員   2番 水戸芳美議員   3番 遠藤敬知議員 4番 茂木孝雄議員   5番 村山俊雄議員   6番 狩野佳和議員 7番 松田光也議員   8番 矢萩武昭議員   9番 山口桂子議員10番 海鋒孝志議員  11番 木村竹虎議員  12番 赤塚幸一郎議員13番 結城義巳議員  14番 後藤和信議員  15番 山崎 諭議員16番 石垣昭一議員  17番 小松善雄議員  18番 鈴木照一議員19番 伊藤護國議員  20番 淺井健一議員  21番 伊藤和子議員22番 水戸 保議員 ●欠席議員   なし ●出席要求による出席者職氏名山本信治   市長         鈴木周宏   副市長土屋 信   総務部長       武田 淳   健康福祉部長西澤 仁   市民部長       木嶋忠史   経済部長       建設部長(併)三瓶昭弘              新関 茂   総務部政策調整監       上下水道事業所長柏谷 忍   市民病院事務局長   三浦正行   消防長小川博史   総務部総務課長    佐藤通隆   教育委員長水戸部知之  教育長        酒井孝二   教育次長                         農業委員会片桐久雄   農業委員会会長    遠藤 浩                         事務局長       選挙管理委員会           選挙管理委員会齋藤浩一              後藤豊彦       委員長               事務局長元木美智子  監査委員事務局長 ●出席した事務局職員                         主幹兼野口忠司   事務局長       赤塚嘉知   事務局長補佐兼                         議事係長       事務局長補佐兼大内淳一              伊藤由紀子  副主幹兼庶務係長       調査係長                         庶務係兼藤澤英昭   調査係行政主査    青柳利恵                         議事係行政主査 ●議事日程 議事日程第2号             平成25年6月11日(火曜日)午前10時開議 第1 市政に対する一般質問 (1)  9番  山口桂子 (2)  2番  水戸芳美 (3)  8番  矢萩武昭 (4)  7番  松田光也 (5) 13番  結城義巳 (6) 14番  後藤和信 ●本日の会議に付した事件  議事日程のとおり △開議 ○水戸保議長 ただいまから本日の会議を開きます。 本日の会議は、全員出席でありますので、直ちに会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第2号によって進めます。 なお、出席要求による説明員のうち、奥山吉行監査委員が欠席でありますので、御了承をお願い申し上げます。 △市政に対する一般質問 ○水戸保議長 日程第1、市政に対する一般質問であります。 通告に従いまして、順次質問を許可いたします。 △山口桂子議員質問 ○水戸保議長 最初に、9番山口桂子議員。  〔9番 山口桂子議員 質問席〕 ◆9番(山口桂子議員) 平成25年度第2回天童市議会定例会の一般質問1日目、清新会1番手の9番山口桂子です。 通告に従いまして、御質問申し上げます。 初めに、観光の振興について、特に山形デスティネーションキャンペーンについてお尋ねいたします。 ことし、平成25年6月15日から9月14日まで「山形日和。」としてプレキャンペーンが開催され、キャラクターのきてけろくんやロゴマークの発表など、盛り上がりを目指した活動が展開されています。 先日の会合で、お駒会の皆様から山形デスティネーションキャンペーンを盛り上げるため、市民みんなでもてなしの心を発揮し、観光客を歓迎してほしいとの御意見を頂戴いたしました。 本番の山形デスティネーションキャンペーンは、来年、平成26年6月から9月まで開催されると伺っています。温泉組合や商工会議所、観光物産協会など、関連する団体との参画とキャンペーンの準備はどのように進められているのかをお尋ねいたします。 2点目に、福祉、医療、介護など、相談窓口体制の充実について御質問いたします。 高齢者を例にとりますと、後期高齢者医療国民健康保険、介護の認定とサービスの受け方、国民年金など、社会保障の制度は複雑で、多くの分野に至っています。医療、介護、年金、福祉など、さまざまな制度について、それぞれの担当課で専門としている分野について相談に応じているとは思いますが、それぞれの専門窓口において、社会保障全体についての総合的な相談に応じていただけますよう、社会保障の総合相談窓口を育成、整備していただきたいと考えますが、市長のお考えを伺います。 相談者は複数の分野の問題を抱えている場合が多く、各担当課の専門の相談体制は有効に働いているとは思いますが、そのほかの社会福祉、社会保障の制度、分野にもある程度精通した総合相談窓口を社会福祉課、健康センターのそれぞれに設置していただき、職員の養成についても配慮してはいかがでしょうか。 3点目に、発達障がい者の実態と福祉の里構想の進展についてお尋ねします。 発達障がい者の各年代、乳幼児期、学齢期、成人、高齢者それぞれの年代での発達障がいの実態とその対応はどうなっているのか。発達障がい者が利用する施設と在宅サービスの実態はどうなっているのか、あわせて入所施設整備を中心とした福祉の里構想がどのように進んでいるのかをお尋ねします。 4点目に、男女共同参画社会の推進についてお尋ねします。 地域の各種団体の役員になっている女性の割合はどうなっているでしょうか。市の審議会や委員会での女性の比率については実態を把握しておられると思いますが、町内会の役員やPTAの役員、公民館分館の運営審議委員など、地域の各種団体における役員の女性の比率はどうなっているでしょうか。 第六次天童市総合計画では、市の各種審議会、付属機関の女性の割合を、平成28年度までに40%に引き上げる目標を掲げています。その進捗率と女性の参画を推進するための具体策について御質問いたします。 5点目に、天童高原整備開発についてお尋ねします。 天童高原については、来年度から指定管理者制度に移行しようとしています。今議会にも関連議案が出されています。 指定管理者制度に移行しますと、施設の管理業務が主となり、さまざまなソフト事業に対する手当てがなおざりにならないか、市民サービス向上の点で心配な面を感じております。指定管理者に任せきりにならないよう、天童市のフォローを確立するために、担当の産業立地室に加えて、健康課、子育て支援課、学校教育課、農林課、商工観光課、生涯学習課など、全庁的な協力体制で取り組んでいただきたいと考えます。 市民の財産であり、グリーンシーズンホワイトシーズンのそれぞれの季節により多くの市民の皆様に親しんでいただける天童高原を実現するために大変大切なことと考えますが、市長はどのように考えていますか、お伺いいたします。 これで1回目の質問といたします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 山口桂子議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、観光の振興についての山形デスティネーションキャンペーンの準備について申し上げます。 ことしの山形デスティネーションキャンペーンには、新企画として、JR東日本とタイアップした朝摘みサクランボ狩りを6月7日から実施しています。また、山形デスティネーションキャンペーンに対応するため、5月8日に観光物産協会天童温泉協同組合、JR天童駅、JAてんどう、商工会議所及び市による山形デスティネーションキャンペーンに向けた企画検討会が発足しました。 今後も随時協議を重ね、本市の観光誘客のための旅行商品を検討するとともに、おもてなしの心を大事にした市民挙げての取り組みを進めてまいります。 特に、ことしは8月28日から30日に国内の旅行業者を対象とした全国宣伝販売促進会議とエクスカーションが実施されます。それに向け、本市の夏のイベントや天童ならではの観光資源の磨き上げを行い、ガイドブックに採用されるように提案してまいります。 今後とも関係団体と協議を重ねながら、本市特産の将棋駒を始め、天童温泉、フルーツ、さらには織田の里天童やベニバナなどの各種の観光資源を生かし、にぎわいあふれる観光都市天童を目指してまいります。 次に、相談窓口体制の充実についての福祉、医療、介護などの社会保障の相談体制について申し上げます。 介護保険、国民健康保険後期高齢者医療、国民年金、生活保護の社会福祉に係る窓口については、高齢者による相談が多いことから、関連する社会福祉の相談や手続が必要になる場合があります。そのような場合には、相談者が移動することなく、専門的な業務知識を有する担当職員及び適切な回答と手続の案内が可能になるように業務に当たっております。 また、相談の内容によっては、担当する部署にその内容や相談者の状況などを連絡して、複数の課等で相談者をフォローし、相談の内容を共有する体制をとっているところであります。 社会福祉に係る多様なケースの相談者に対応するには、幅広い社会福祉制度を熟知する必要があります。このため、専門的な職員の養成につきましては、福祉六法に精通し、ケースワークにも対応できる社会福祉士の資格取得に計画的に取り組んでおります。また、多様なケースの検討や対応などを通して、法律や制度等の専門的知識を習得させているところであります。 このように、本市の社会福祉に係る窓口については、専門的知識を有する職員の育成をより一層推進し、関係各課と連携を密にして、相談に対応する窓口サービスの充実に努めてまいります。 次に、発達障がい者の実態と福祉の里構想の進展についての発達障がい者の実態について申し上げます。 本市の発達障がい者の対象人数は137名となっております。これは、特別児童扶養手当受給者のうち、障がい名が発達障がいと定義されている自閉症及びアスペルガー症候群、注意欠陥多動性障がい、いわゆるADHD、学習障がい、いわゆるLDなどをその範囲としたものであります。 発達障がい児への支援については、早い時期からの療育や支援が効果的であると言われております。このため、本市では健康センター内のすこやかルームにおいて、発達支援相談を週2回、定期的に行っています。また、保育施設でも希望があった場合に巡回発達相談を実施し、必要に応じて専門機関への紹介などの支援を行っております。 児童・生徒への支援については、専門家チームによる巡回相談を市内全小・中学校において実施し、必要に応じて医療機関などとの連携を図っております。 今年度は、新たな取り組みとして、子育て発達支援システム構築に係るワーキンググループを設置、乳幼児期から就労期までの一貫した支援体制の整備に向けた取り組みを始めたところであります。 障がい者が利用できる施設については、一般的に通所施設や居住系施設などがありますが、発達障がいについては、その状況に応じて、知的、精神障がい者の施設の利用が考えられます。また、県総合療育訓練センター内に県発達障がい者支援センターが設置されており、日常生活についての相談や就労支援を行っているところであります。 次に、福祉の里構想について申し上げます。 福祉の里整備計画につきましては、平成23年3月に、市内大字矢野目字西割田地区を天童市福祉の里と位置づけた第2次整備計画を策定しております。 その主な内容は、障がい者支援施設などの整備等に対して支援を行うための計画となっております。 この計画に基づき、社会福祉法人天童まいづる会が昨年3月に開設した生活介護支援のための通所施設きらりの建設に対し、市で補助を行ったところです。また、社会福祉法人天童福祉厚生会特別養護老人ホーム明幸園の増改築整備についても補助を行っております。さらに、本年度はのぞみ学園を改修し、障がい児の一時預かり事業を拡充する予定であります。 今後の取り組みとしては、現在、市内に知的障がい者のための居住系施設がないため、63人の障がい者が市外の居住系施設に入所しております。これに対応するため、障がい者の居住系施設の整備について、同地区を対象として今後取り組んでいく考えであります。 次に、男女共同参画社会の推進についての審議会や委員会のほか、地域の各種団体の女性の参画推進について申し上げます。 本市の審議会及び委員会などの附属機関等における女性委員の割合は、平成25年3月31日現在で22.9%であり、この割合を前年度と比較すると、0.8ポイントの減少となっております。 第六次天童市総合計画では、付属機関における女性委員比率の平成28年度の目標を40%と設定しております。数値的にはまだ厳しい状況でありますが、付属機関等への女性の登用を拡大するなど、さまざまな施策の展開を図り、目標達成に向けて努力してまいります。 具体的には、平成23年に策定した第2次推進計画に基づき、男女共同参画において懇談するタウンミーティングや市民の集いを開催するなどして、男女共同参画社会の普及啓発に努めてまいります。 さらに、女性の社会進出を拡大するためには、地域で活躍できる女性リーダーを育成し、地域の身近な団体等の役員から始めていくことが重要であると考えております。そのため、女性の家庭と仕事、あるいは地域活動への両立を支援する施策を推進し、女性がまちづくり活動に参加する機会を確保するとともに、地域で活動する女性サークル等の団体との連携を深め、女性の社会進出を促進したいと考えております。 次に、天童高原整備開発についての天童高原を指定管理者制度に移行した後の市のかかわりについて申し上げます。 天童高原につきましては、資源や特性を生かし、魅力をさらに向上させるため、昨年度末に天童高原整備開発基本構想を策定し、今年度から市民の憩いの場、健康づくりの場、教育の場として整備に着手しております。また、天童高原施設につきましては、来年度の4月から指定管理者による管理とするため、このたび設置条例の改正案を提出したところであります。 天童高原の恵まれた自然と緑豊かな環境は、市民の大切な財産でありますので、天童高原施設の管理を指定管理者制度に移行しましても、天童高原全体の活性化につきましては、市や教育委員会の関係各課が協力しながら、これまで同様に進めてまいります。また、子供から高齢者まで、より楽しんでいただけるよう、田麦野地域や指定管理者と連携しながら、さまざまな方法で天童高原を活用してまいりたいと考えております。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) 御答弁ありがとうございました。 それでは、再質問のほうに入らせていただきます。 5番目に質問しました天童高原整備開発につきましては、これまでと同様、教育委員会や関係各課の協力体制を大事にしながら進めていかれるとの御答弁でしたので、よろしくお願いいたします。 それでは、2番目に質問しました相談窓口体制の整備について御質問いたします。 先ほどの答弁では、サービスの充実に力点を置かれていましたけれども、問題分野別の複数の担当職員が適切に対応しているとも思います。社会福祉士の資格について、臨時、パート職員を除く窓口の市の職員の多数が計画的にこの資格を取るように進めていただきたいと考えます。 相談された問題についての、このアフターフォローがどうなされているのか。電話とか面談訪問など、組織的に対応されているものかどうか、再度その点をお聞きしたいと思います。 また、健康センターや社会福祉課の双方に総合相談窓口を開設していただきたいと考えますけれども、この点はどのようになっているのでしょうか、お願いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 アフター、あるいはその後の関係をどうしているかということですけれども、そのような関連のあるようなものについては、連携をとりながら、そういう体制をとるように努めているところです。 また、相談窓口ですけれども、現在、御相談者の方が高齢者が多いというような関係で、なかなかあちこち回るのは大変だと、さまざまな御相談があるというようなことですので、もしそういうような状況があった場合は、より専門的な職員に来ていただいてそれぞれ対応する。そして、その中でそれぞれが連携を図りながらやっているというふうなことでございますので、現時点で、やはり総合窓口というようなことのための人員配置ということよりも、より確実にするために、そのような方法で進めていきたいと、こういうふうに思っているところです。 特に高齢者の相談ですから、私どもも十分に配慮しながらやっていきたいと、こういうふうに思っております。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) 今の総合窓口は置かないということでしたけれども、アフターフォローというところで先日、大阪のほうで相談された母子家庭の方が、結局は母子餓死事件ということにつながってしまったという点も、都会ならではの相談だったのかもしれませんけれども、やはり相談されたことがどのように解決していったかというのは見届けるのは大変大切なことと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。 それでは、3番の質問のほうに入らせていただきます。 この発達障がい者の支援法の目指すところというのは、乳幼児から学齢期、そして成人、就労期、高齢者まで一貫した社会の取り組みが必要と思います。ことし、25年4月に施行された障害者総合支援法の成立に当たり、昨年、衆議院と参議院と厚生労働委員会で付託会議がなされていました。その文書の中の3点目に、障害福祉計画の策定に当たっては、中長期的なビジョンを持ちつつ、障がい者の地域生活に対する総合的な支援が計画的に行われるように配慮することが挙げられており、続く4点目には、障がい者の高齢化、重度化、そして親亡き後も見据えつつ、障がい児、障がい者の地域生活支援をさらに推進する観点から、ケアホームと統合した後のグループホーム、小規模入所等を地域における居住の支援のあり方について早急な検討を行うということが書かれています。 明幸園のショートステイサービスに続き、矢野目にありますこの福祉の里における入所施設の整備、運営については、どのぐらいまでをめどとして整備を進めていく計画があるか、もし具体的な計画がありましたらお願いしたいと思います。 ○水戸保議長 武田健康福祉部長。 ◎武田淳健康福祉部長 お答え申し上げます。 昨年度、本市では障がい者の支援、それから入所施設に関する整備構想、基本的な考え方を取りまとめさせていただきました。この中では、いわゆる障がい者の方の入所施設について、二区分で今後の方向性を出させていただいておりまして、一つが、今、議員おっしゃられましたグループホームであります。これにつきましては、障がい者の方が日常生活をしながら通所できるような施設ということで、民間の団体が中心になって社会福祉法人を含めてなんですけれども、民間の団体が中心になって進めるということで、これについては、国・県のほうも積極的に進める考え方を持っておりますので、具体的な申し入れがあった場合については、市のほうでも積極的に対応してまいりたいと考えております。 それから、本来の入所施設でありますけれども、これについては、残念ながら市内には入所施設がございませんで、現実的に市外に通っているような実態がございます。 ただ、この入所施設の整備については大きな課題がありまして、基本的には在宅のほうにという法律の考え方があって、大きな枠はふやさないという方向性が出ているんですけれども、ただ、現実的に障がいを持っている親御さんのことを考えてみますと、老後が非常に大変だという考え方もありますので、その部分については、県内の枠を調整して、何とか村山地域に枠をもらって、本市のほうで整備できないか検討させていただいているところであります。これにつきましては、年度はなかなか具体的にお示しできませんけれども、県のほうに枠の拡大を要望して、その中で枠がとれるような状況を踏まえて整備のほうに進んでいきたいと考えているところであります。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) 今の点はよくわかりました。先ほどの答弁の中で、子育て発達支援ワーキンググループという説明があったんですけれども、この点をもう少々、詳しくわかればお願いいたします。
    ○水戸保議長 武田健康福祉部長。 ◎武田淳健康福祉部長 お答え申し上げます。 本年度から新たに子育て発達支援システム構築に係るワーキンググループを立ち上げさせていただきました。この基本的な考え方は、いわゆる幼少期から就労期まで一貫した発達障がいの施策を展開できるようにということで、専門機関を交えまして、市のほうも子育て、教育、労働、そういった部分が横断的に対応できるようにということで発足させていただいたものであります。委員が全部で9人でありまして、総括的な助言者ということで、山大の看護学科で小児科医師であります横山先生をチーフにお招きして進めているところであります。それから、主なメンバーとしましては、臨床心理士、それから小・中学校の代表、幼児施設の代表、それから教育委員会、商工観光課、健康課等のメンバーとなっております。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) ありがとうございました。 ぜひ社会全体的に発達障がいへの理解が深まりまして、悩んでいる方の相談にも乗れますように、市のほうでよろしく配慮のほうお願いしたいと思います。 それでは、4番のほうの質問の再質問のほうに入らせていただきます。 男女共同参画の件ですけれども、日ごろ地域の集まりに案内を受けまして出席しますと、女性の役員が極端に少ない場面が多いです。女性の社会進出は、地域の身近な役員から始まるものと思っています。段階を踏んで、市の役員、委員につながっていくと考えています。 役員や委員にならなくても、女性の楽しいサークル活動などは、公民館を通して地域で多く見られます。この公民館を中心にしているサークルの代表の方にいろいろな意見を聞くことから始めれば、役員とか委員にこれからなってくれる女性もふえていくのではないでしょうか。 地域の各種団体における役員の男女比とか、教育委員会などでいろいろ把握されていますけれども、PTAの役員なんかはわかるのかどうかお尋ねします。わかる範囲であればお尋ねします。 ○水戸保議長 土屋総務部長。 ◎土屋信総務部長 お答え申し上げます。 今、PTAの役員もというふうな形でございますけれども、なかなか把握は難しいんですけれども、地域の各役員の女性の割合の数ということになりますと、全体でいきますと、女性のその割合は15.5%というふうな内容で把握をしております。先ほど言ったようなPTA役員というのは、なかなか把握できないというような状況でございますので、御理解願いたいと思います。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) 天童市のほうでは、男女共同参画のときに標語を募集されておりまして、大変ユニークな、理解しているような標語がたくさん見られたところです。 国のほうでは、男女共同参画週間ということで、6月23日から29日まで内閣府の男女共同参画局が中心となり、平成25年度の男女共同参画週間が予定されております。そして、各種行事が開催される予定です。このキャッチフレーズも国のほうで募集したようですけれども、私の思いをずばり表現したような内容で、こちらのパンフレットをちょっと印刷してきたんですけれども、「紅一点じゃ足りない」、このキャッチフレーズを公募されて、これに決まりまして、活動が展開されるようです。 山形県内においても、県庁ロビーとか遊学館ロビーにおけるパネルの展示に加えて、トークセッションということで、「つながる、広がる男女共同参画」の開催やシネマカフェの開催、ホームページやラジオによる周知方法を企画しているようです。 ぜひ天童市においても、この週間の趣旨を生かすために、市のホームページに取り上げてPRしてはいかがかと思いますが、どうでしょうか。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今の国のほうのそういうキャッチフレーズを取り上げてはどうかと、こういうことですが、今現在、そこまで恐らく検討していないんだろうと思っていますけれども、後ほどそういうものを参考にしながら検証してみたいと思います。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) キャッチフレーズを募集するわけではなくて、ホームページがつながるようですので、ぜひ男女共同参画の輪を広げるためにも、そういう広報の仕方があるのではないかなと思って考えているところです。 それとあともう一つなんですけれども、復習の意味を込めまして、この第2次男女共同参画推進の計画書を読ませていただきまして、ちょっとリーダーとか、そういう観点のほうから見ていましたけれども、市民のアンケートによりますと、一番どんなことに取り組む必要があるかという複数回答のアンケートにおいては、やはり在宅介護に対する支援を進めることが男女共同参画をつくるために大事なことだということの観点もとても大切だなと思いましたので、ぜひ、女性だけが介護しているとは思いませんけれども、その点も重視していくことが大切かなと思われました。 それでは、一番最初の質問のほうに入っていきます。 市長の答弁の中では、国内の旅行業者を対象としました会議とエクスカーションが実施されるとありました。本番のデスティネーションキャンペーンに向けて、この旅行会社とエクスカーションというのが大変大事なのではないかなと感じているところです。 この8月28日からの全国宣伝販売促進会議に向けて、観光資源を洗い出して、どの題材を選ぶのか、そして磨き上げのやり方はどのような手順で進めていくのかということがとても大切だと思っているんです。 先に、このちょうどデスティネーションキャンペーンの冊子というのがあるんですけれども、これが「山形日和。」ということで皆さんに配布されているキャンペーンの冊子をゆっくりと質問するに当たりまして見せていただきました。将棋と出湯、そしてフルーツのまち天童ということで、たくさん載っているんだろうなと思って、本当にずっと最初から最後までずっと見ていったんですけれども、載っていますのは、鳥中華と天童温泉、あと、ベニバナの産地ということで一部紹介として載せられていましたが、将棋の駒は1個も見当たりませんでした。また、ほかはいろいろなスイーツということでアイスクリームが出ていたんですけれども、ラ・フランスのゼリーとかラ・フランスのジェラートとかも大変おいしいと思うんですけれども、そういう紹介も載っていませんでした。大変残念な思いをしたわけですけれども、また、サクランボの産地もいろいろ紹介があるんですけれども、東根と寒河江ということで、天童市がサクランボというのではこの冊子には載っていませんでした。文中には紹介にはありました。写真では出ていません。 そういうことを通しまして、やはり全国、特に遠いところからいらっしゃる方は、この「山形日和。」のキャンペーン冊子を手にやってきてくださると思うんですけれども、やはりまずこのキャンペーン雑誌に乗ることが大切ではないか。もっと天童をPRするには、どんなことをやっていったらいいのではないかということも自分なりにとても考えてしまいました。 来年の本番のこのデスティネーションキャンペーンにぜひパンフレットづくりへの参画とか関係者への協力体制ということで、具体的な計画としてはどのように天童市ではかかわっているのか、天童市が扇のかなめとなって進めていかなければいけないのではないかと考えますけれども、この点につきましてどのようになっていますでしょうか。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 先ほどこの5月8日に企画検討会を立ち上げてやったというようなこと、これはまず第1番目は、今、議員から言われましたような、8月28日からの全国宣伝販売促進会議とエクスカーションがあるわけですけれども、それに対応するためのものだと私も認識をしておりまして、そのために、その企画検討会議については、市が主体性を持ってかかわりながら進めさせていくというふうなことだと思っております。そしてなおかつ、先ほど言いましたように、おもてなしの心、あるいは埋もれた観光資源、あるいは織田の里、さまざまな角度からそういうものを取り上げながら、その会議の中で、企画検討会の中で皆さんの知恵を出していただいて、来るべき販促会議に臨んでいくと、こういう段取りだと思っております。 どうぞひとつ、そういうような意味ではこの企画検討会というのは大変重要です。今、御指摘されたように、将棋駒が載っていないとかサクランボは寒河江、東根で終わっていると、こういうようなことでは大変困りますので、我々ももっと強力に我々の主張ができるようなすばらしいアイデアを出して、その会議に臨んでいきたいと思っております。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) ただいま天童市が主体となって頑張っていかなければいけないという市長の思いをお聞きしたところですけれども、明日明日、15日からプレキャンペーンが開催されます。天童市の市報に山形デスティネーションキャンペーンが掲載されていました。その中で、訪れる観光客の思い出に残るのは、地元の皆さんの心温まる応対や人との触れ合いです。市民の皆さん全員が笑顔で挨拶するなど、おもてなしに取り組み、天童ファンをたくさんつくってまいりましょうと書いてありました。それをどのように実現していくのか。もっと市民の方が具体的に行動できるように周知が必要だと考えています。 隣の宮城・仙台市のほうでは、たくさん成功している例があるようです。ちょっと紹介させていただきたいと思います。 ことし、仙台・宮城デスティネーションキャンペーンでは、キャンペーンに賛同する自発的な団体が10万人おもてなし大作戦として、おもてなし隊の登録を行い、観光関係者ばかりでなく、学生や企業も参加しており、245団体が登録されているようです。 先日、たまたまではあるんですけれども、JR東日本観光開発課長さんとお会いする機会がありました。そこで、おもてなし隊の話が出まして、保育園児、小学校、中学校の生徒さんがこの企画に参加することにより、郷土愛が生まれ、その子供たちは成長すると地元愛でふるさとに戻ってくるのよと話をされていました。仙台市立松陵中学校では、東京の修学旅行の折に8カ国の大使館を訪問し、震災の際にいただいた援助への御礼と元気になった宮城を笑顔でPRしていきたいと登録しています。 天童市内の保育園児、中学生、小学生、高校生、商工会議所や婦人会など、各団体、サークルで賛同していただけるおもてなし隊の掘り起こし、呼びかけ、活動の支援など、具体的な受け入れ準備はどのように進んでいるでしょうか。また、進めるお考えなのか、その点を再度お尋ねいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 進め方については、担当の部長のほうが答えますが、今、議員の言いますようなことは非常に大事だと思います。おもてなしというのは、特段、形式張ってやるものではなくて、例えば観光客が来たとき、ちょっとどこかを訪ねられたら、丁寧に道順を教えたり、あるいはこちらのほうから御挨拶をしたり、そういうことが市民挙げてやれるような街になれば、これは非常にすばらしい街だろうと。 ぜひひとつ、そういうようなことの方向性を見つけながら、やはり今、言われたようなことを参考にしながら、きちっと、これはデスティネーションキャンペーンだけでなくて、将来の天童市のまちづくりにも大きな影響がありますので、少し長期的な視点の中でやっていく必要があるなというふうに思っています。 手順については、担当のほうから申し上げます。 ○水戸保議長 木嶋経済部長。 ◎木嶋忠史経済部長 おもてなしの心のはぐくみ方につきましては、ただいま市長からありましたようなところですけれども、このたび、受け入れ態勢ということで、山形デスティネーションキャンペーン推進協議会というのがありまして、これが5月22日にあったわけですけれども、その中では、受け入れ態勢の整備ということがありまして、宣伝、広告等の整備ということ、それからおもてなしポスターをつくるというような内容で進めると。 なお、さらに、先ほど議員のほうからありますおもてなしの心の部分につきましては、このたび研修会を進めていくと。当面は第一線で働かれておりますタクシードライバーさんのおもてなしの心の研修、続いては、観光果樹園とか観光施設等々の職員の皆様を対象とした接遇マナーの研修等々について講習会を進めて、関係機関のおもてなしの心をはぐくんでいきたいというふうな考え方であります。また、市民等々につきましては、市長から申し上げましたけれども、そのほかにも観光団体と協議をさせていただきながら、より一層その醸成を図るための検討を、協議をさせていただきたいというふうに思っております。 よろしくお願いいたします。 ○水戸保議長 山口桂子議員。 ◆9番(山口桂子議員) 答弁ありがとうございます。 このデスティネーションキャンペーンというのは、地域おこしのきっかけとして、地域の方々が積極的に観光資源を掘り起こして磨き上げて、おもてなしの心で、住んでよかった、訪れてよかった、地域文化発信の観光キャンペーンであります。 先ほど例を挙げましたように、観光関係者の方だけではなくて、本当に小さい子から学生さんから老人クラブの方々まで、全員の方に行き渡りますように、特に私は学校関係の子供たちに、自分たちの観光の宝物は何だろうという学習からおもてなしをする心というのはどういうものなのかという勉強とか、そういう生涯学習的な勉強を通して、本当にスポーツクラブの子がただこんにちはと挨拶するだけでも違いますので、ぜひそういうものをはぐくんで、ことしから来年にかけて、再来年にかけてやっていただきたいなと考えているところです。 5月24日の全員協議会で天童市のロゴサインについての報告がありました。将棋駒の形をとった黄色と黄緑色の色合いのデザインで、「山形日和。」のきてけろくんと並べて表示して、のぼりやパンフレット、バッジ、ポケットティッシユなどに一緒に載せてPRを進めていけば、将棋駒のデザインと相乗効果で効果が大きくなるものと思います。また、黄色と緑のロゴマークをスカーフにデザインして、きょう、ちょうどそれがイメージになるようにとスカーフをしてまいりました。こんなスカーフをシンボルにして、女性のおもてなし隊をつくってみる、こんなこともいいのではないでしょうか。 日本中どこでもデスティネーションキャンペーンは目的地を決めてJRと共同で開発をしていくわけなんですけれども、この観光という点においては、本当におもてなしの日本一、日本一のもてなしができれば、その心意気が全国に広がって、また来たいともなりますし、そんな話を聞いた方が、じゃ、1回は行ってみようかみたいな感じになることが大切だなと思っています。それが観光ものづくり日本一の実現への一番の近道でないかと考えているところです。 市民の方やサークルの皆さんにおもてなし隊を構成するその各種団体の方に、もう少しわかりやすく何をすればいいのか周知徹底になるような方策を考えていただきまして説明していただければ、きっと一生懸命役割、働いてくださるものと信じております。 来年の本番の山形デスティネーションキャンペーンを成功させるためには、まずこの1年間をかけまして、プレキャンペーンで土台をつくりまして、観光資源を磨き上げまして、おもてなしの心を天童市民全員に深く浸透させ、笑顔でお出迎えができますように、再度申し上げますけれども、天童市が扇のかなめとなりまして進めていただければと考えています。よろしくお願いいたします。 以上で質問を終わります。 ○水戸保議長 以上で山口桂子議員の質問を終了いたします。 △水戸芳美議員質問 ○水戸保議長 次に、2番水戸芳美議員。  〔2番 水戸芳美議員 質問席〕 ◆2番(水戸芳美議員) 平成25年度第2回天童市議会定例会一般質問、通告に従いまして、6月の定例会一般質問を始めさせていただきます。会派清新会2番水戸芳美です。よろしくお願いいたします。 最初に、天童公園の舞鶴山山頂で行われます人間将棋開催についてですが、人間将棋は1956年、昭和31年、天童市で桜まつりが開催されるようになり、その目玉として人間将棋が舞鶴山中腹で行われるようになり、昭和47年に会場を舞鶴山山頂に移し、現在に至っています。 当初は将棋野試合という名称で行われ、昭和42年に現在の人間将棋に名称を改め、昭和62年からは駒をよろいかぶとの武者姿に一新したそうです。 天童市は古くから将棋の駒の生産量が日本一ということで、将棋を戦国時代の戦いに見立て、戦国時代の兵士や腰元に扮した人間が巨大な将棋の駒と将棋盤を模した戦場で相手の軍と戦うもので、以前は将棋の名士や市長などが指揮をとって対局していたようですが、その後、プロ棋士をゲストとして招待するようになって、1992年からはプロ棋士が指揮をとるようになり、現在では女流棋士も初日に指揮をとり、ユーモアのある会話で見学に訪れた人を楽しませています。 そんな中で、ことしの人間将棋は4月20日、予定どおり舞鶴山山頂で実施されましたが、次の日の日曜日はあいにくの雪ということで、市民文化会館に場所を移して実施されました。初日の4月20日の山頂は、桜が咲き始め、謳歌らんまんのもとでの開催とはなりませんでした。こればかりは、自然が相手ですので、どうにもなりませんが、人間将棋を見に来られる方が山頂の桜が満開のときだといいのにという人が多くいます。舞鶴山山頂での人間将棋は毎年、全国版のニュースで放送され、PR効果も大きいことから、桜が咲き誇るところでの人間将棋開催も検討する必要もあると思いますが、考えをお伺いいたします。 次に、将棋の駒に扮しよろいを着た武者姿は勇壮で、訪れた人を楽しませてくれるほか、巨大な将棋盤上で繰り広げられる対局は、女流棋士、プロ棋士のトークや将棋解説盤で解説していただき、解説者の説明やトークも見学に訪れた人を楽しませてくれます。 しかし、将棋盤に合わせて観覧席や階段も整備され、一段と見やすくなりましたが、将棋供養塔と噴水のあるところの一番上から見ても、武者が持っている駒が何なのか全くわからないので、駒を少し斜めにするなど、観覧席からわかるようにする必要があると思いますが、考えをお伺いいたします。 次に、愛宕沼周辺の環境について。 舞鶴山において、松枯れが目立つようになってきました。松枯れは外国からやってきたマツノザイセンチュウが日本にいたマツノマダラカミキリと仲よくなって、カミキリの体の中に入り、ほかの松まで運んでもらうようになりました。カミキリは、センチュウが体の中に入っても死ぬことはありません。そして、カミキリが若い枝をかじるときに、カミキリの気門という呼吸する穴からセンチュウが出てきて、枝のかみ傷から松の枝の中に入ってしまいます。松の枝の中に入ったセンチュウはどんどんふえて、木を枯らしてしまいます。そうすると、カミキリが卵を産むことができるようになります。元気な松に卵を産んでも、卵がマツヤニにまかれて死んでしまいます。 このように、マツノマダラカミキリとマツノザイセンチュウが一緒になると、ザイセンチュウ病という恐ろしい病気を広げて、どんどん松を枯らしてしまいます。 人間将棋が行われたころは、舞鶴山も淡い緑で松枯れはそんなに目立たないようでしたが、現在は木々の葉も濃い緑に変わり、松が黄葉している木が特に目立つようになってきました。愛宕沼から見て西側の山斜面は、連続して松枯れが見受けられ、景観が損なわれている状態です。また、舞鶴山一帯で松枯れが蔓延しており、歴史的観点からも保護が必要であり、今後の対応についてお伺いいたします。 次に、天童公園をさらなる魅力あるものとしつつ、舞鶴山の利用促進を図るため、天童公園基本構想に基づき、平成20年からまちづくり交付金により、改修、整備を進めてきました。また、愛宕沼親水空間整備事業として、社会資本整備総合交付金事業により、平成23年、24年度の2カ年で整備、親水空間1期工事が完了し、愛宕沼の北側あずまやから南側、第2工事予定のもみじ林を望むと、中腹にある野外音楽堂周りの杉の大木が内側に入り込んで、景観を悪くしています。伐採して整備する必要があると思われますが、考えをお伺いいたします。 次に、市道の安全対策について。 舞鶴山へ登る愛宕沼西側市道ののり面の山肌がむき出しで、枯れ木が倒れてきそうです。対策が必要と思われますが、景観を損なわないで、今後どのように安全対策を行おうとしているのかお伺いいたします。 次に、舞鶴山へ登る市道の右側の山、つまり愛宕沼の西側の山斜面に、松の被害木を伐倒、薫蒸処理した木が山肌の急斜面に並べられています。地震などでくいが外れた場合、市道に落下してこないのか、安全対策は十分なのかお伺いいたします。 次に、市立公民館にAEDの設置について。 AEDとは、日本語に直すと、自動体外式除細動器で、心室細動の際に機器が自動的に解析を行い、必要に応じて電気ショックを与え、心臓の動きを戻すことを試みる医療機器で、除細動器の一つですが、動作が自動化されているので、施術者は医師である必要がありません。 使い方は、電源を入れ、電極パッドを胸に張りつけると、心電図を解析して電気ショックを与えるべきかを調べます。心臓が完全に停止した場合、心停止などでは電気ショック不要、電気ショックが必要と解析した場合には、機械の指示に従ってスイッチを押すと、電気ショックを与えます。AEDは、操作を自動化して医学的判断ができない一般の人でも使えるように設計されています。操作は至って簡単で、AEDの発する指示音声に従ってボタンを押すなど、二、三の操作のみで、取りつけもピクトグラムでわかりやすく説明されており、医療知識や複雑な操作なしに電気的除細動が実施されます。 カーラーの救命曲線によれば、心停止3分で死亡率はおよそ50%で、救急車の到着以前にAEDを使用した場合には、救急隊員や医師が駆けつけてからAEDを使用するよりも救命率が数倍高いことが明らかになっています。 こうしたことから、AEDをなるべく多数配置するとともに、1人でも多くの住民がAEDに関する知識を有することが非常に重要だとされています。 こうした中で、地域活性化の拠点として市立公民館があり、老若男女が集う機会が多くあります。市立公民館すべてにAEDを設置する必要があると思いますが、考えをお伺いいたします。 最後に、天童二中周辺環境整備について。 平成24年4月23日午前8時ころ、京都府亀岡市で1年から5年生9人と保護者1名が集団登校していた列に軽自動車が突っ込み、妊娠中の保護者と児童が死亡いたしました。その後、連続して登下校中の事故が発生して、文部科学省、国土交通省、警察庁が連携して、全国の公立小学校の通学路について交通安全の確保に向けた緊急合同点検を実施いたしました。 山形県におきましても、対策必要箇所は630カ所でした。天童市は12の小学校で30カ所の対策必要箇所があり、緊急対策を実施していただきました。 このように、小学校の通学路の対策は実施していただいておりますが、中学校の通学路に関しても、危険なところがたくさんあります。 そんな中で、天童二中の北門から国道48号の歩道橋までの約200メートルの道路が狭く、狭いところで車道が約2.6メートルと狭く、生徒が歩いているところに車が来ると、接触事故の危険性が高いようです。通学路の安全確保の観点からも、道路拡幅が必要と思われます。山本市長の考えをお伺いして、1回目の質問とさせていただきます。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 水戸芳美議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、天童公園についての人間将棋開催について申し上げます。 東日本大震災で中止になった年を除く過去10年間の人間将棋の開催に関する桜の開花状況につきましては、二日間とも満開で舞鶴山頂において実施できたのは、残念ながら、平成21年の1回だけであります。それ以外の年は咲き始めや七分咲き、葉桜などでありました。また、開催日は4月の第3土日の開催が7回、第4土日の開催が3回となっております。 桜の開花は、その年の気象条件に左右されますが、4月の第3土日でよいのか、それとも第4土日がふさわしいのか、天童桜まつり実行委員会の中で協議してまいります。 観客からの盤上の将棋駒の見やすさは、訪れたお客様の満足を高めるため大事な要素であると考えます。駒を斜めにする方法につきましては、対局者と観客の両方から見やすい角度を実証し、用具の形状の変更が可能かどうかや強風時の安全面なども考慮しながら実行委員会の中で協議し、実現化に向けて取り組んでまいります。 次に、愛宕沼周辺の環境について申し上げます。 舞鶴山は本市中央部に位置する貴重な森林景観であり、市民の憩いの場や観光資源として重要な役割を担っております。 舞鶴山の松くい虫被害の対応につきましては、自然環境保全の観点から、毎年、春と秋の2回、被害調査を行い、発見された被害木については、伐倒駆除を実施しております。ことしの春の被害調査では、427本の枯損が確認されており、6月から7月にかけて伐倒駆除を行う予定であります。 なお、松くい虫の被害を媒介するカミキリムシの発生時期となる薬剤の地上散布を本日行ったところであります。防除作業については、被害が終息するまで継続してまいります。 愛宕沼の親水空間は、本年4月18日にプレオープンし、市民の皆様から好評をいただいているところであります。 御指摘の愛宕沼南沼、野外音楽堂裏手の杉林等については、展望台からの北側眺望を妨げており、また、景観的にも一部を伐採すべきと認識しております。 しかしながら、当該土地は民有地である上、さまざまな事情から、現在のところ所有者の確認が困難な状況にあります。 今後とも所有者確認の調査を進めながら、用地買収をした上で伐採などを行い、良好な景観形成を図ってまいります。 次に、市道の安全対策について申し上げます。 御指摘の斜面につきましては、土質がやわらかい岩となっており、落石や倒木などのおそれがあることから、日ごろの点検を行い、市民に危険の及ばないように努めております。 斜面の安定対策として、本年度、斜面の保護工事の調査設計を行い、その調査結果をもとに、危険性の高い部分から計画的に景観に配慮しながら工事に着手したいと考えております。 また、松くい虫被害木の伐倒薫蒸後の集積木については、落下などの危険が起こらないように十分に注意を払って作業を行っております。また、春、秋の松くい虫被害調査の際には、集積状況を点検し、積み直しを行うなど、安全が保たれるように対応しております。 次に、市立公民館へのAEDの設置について申し上げます。 本市では、平成16年から一般の方のAEDの使用が認められたことを受け、病院前救護体制の充実、強化と市民の安全・安心の確保を目的に、AEDの導入を計画的に進めております。これまで、救急車が到着するまでに10分以上かかる地域や小・中学校、公共施設を中心にAEDの設置を行い、平成25年5月現在で45施設にAEDを設置しております。 市立公民館につきましては、おおむねAEDを設置しておりますが、一部設置されていないところもあることから、本年度内の設置に向けて調整をしたいと考えております。 AEDの市民の方への広報につきましては、心肺蘇生法やAEDの有効性について普及啓発をするため、AEDの操作法を含む普通救命講習会を開催しております。また、9月9日の救急の日及び救急医療週間に合わせ、救急救命のチラシを全戸配布しております。 今後ともAEDの有効性について、広く市民の方々の理解と認識を深め、1人でも多くの命を救えるよう、より一層の普及啓発活動に努めてまいります。 次に、天童二中周辺環境整備についての周辺の道路について申し上げます。 御質問の路線につきましては、現道に歩道をつけて拡幅しようとした場合、国道48号の歩道橋が支障となることや、沿道に家屋が連檐していることなどから、別ルートで道路計画を立てた経緯があります。しかしながら、関係機関との協議の中で実現に至っていない状況にあります。また、現道の車道だけを拡幅しようとした場合におきましても、地域の方々らからの御協力を得ないと、拡幅は困難な状況にあります。 今後、安全で円滑な道路交通を確保するため、地域の方々や学校関係者と相談しながら検討してまいります。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) ありがとうございました。 それでは、再質問させていただきます。 まず、人間将棋開催についてですが、平成22年度は季節外れの雪で、2日間とも市民文化会館で開催、平成23年度は東日本大震災の影響により中止、平成24年度は3年ぶりの開催となりましたが、例年にない大雪と低温が影響したのか、4月21日、22日の開催で謳歌らんまんのもとでの人間将棋とはいきませんでした。そして、ことし4月20日、21日の開催で、桜は咲き始めでした。 来年度は、ことしと同じ第3週目だとすると、また1日減って、4月19日、20日となり、平成27年度は18日、19日となります。 人間将棋の開催日の決定は、先ほど答弁であったように、商工観光課だけではなく、各種団体、そして桜まつり実行委員会のもとで決まると思いますが、自然が相手ですので、なかなか難しいのはわかりますが、桜の咲き誇るところでの人間将棋開催を期待いたします。 また、ことしは人間将棋の初日が咲き始めごろということもあり、後日、舞鶴山山頂に登ってみましたが、桜が満開になっていませんでした。桜のつぼみがないというか、木の全体の桜がまばらに咲いている状態でした。ことしは新庄の最上公園など、桜の量が少ないというニュースがあり、ウソに桜の芽を食べられたからという話でしたが、舞鶴山の場合、原因はウソなのか、桜が少なかった原因を把握しているのかお伺いいたします。 ○水戸保議長 木嶋経済部長。 ◎木嶋忠史経済部長 お答えいたします。 原因は何かということでございますが、私ども見た限りでは、ウソの被害だというふうに認識しております。これは毎年発生するわけでなくて、所管のところにお聞きしますと、何年かに1回ずつウソ被害があるというふうな現状であります。また、桜の満開部分につきましては、議員おっしゃるとおり、このたびは4月の半ばちょっと過ぎたあたりということでありましたので、満開の時期とは若干ずれたということも原因しております。 芽につきましては、先ほどのとおりでございます。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) 私は、桜が咲かない原因は、ウソだけではなく、山の環境変化だったり雪であったり風であったり樹木の受精であったり、いろいろあると思いますが、2,000本の桜全部でなく、人間将棋をするところの東西の、将棋をするところの東西の桜2本ぐらい桜がいっぱい咲くような対策をとってみてはどうでしょうか。比較ができるので、対策の効果もわかりやすくなると思います。確かにウソだったのか、そうでなかったのか、その辺も実証できると思います。市長、どうでしょうか。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 ウソだというような断定をしているものではないと思うんですけれども、そういうような状況だという認識をしているようです。 今の議員の御提言の四隅を対策をしたらどうだと、ごもっともなことだと思っています。いろいろ今までもそういう議論があったようでした。その中で、桜が咲くことも大事だけれども、天気が一番大事なんだというような御指摘もいただいておりました。天気が悪いということになると、桜が咲いても、やはり下でやらなければならない。あと一つは、今回、上のほうはなかなか咲いていなかったんですけれども、下のほうは少し見られるような状況はあったと思っています。そういうようなことで、やはり少し高低差がありますので、少しずれがあるんだろうと思っております。 ですから、さまざまございますので、この辺のことについて、今、御指摘のことも含めて、実行委員会のほうと十分に議論しながら対応していきたい、こういうように思います。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) ありがとうございます。 やはりいろいろ少しずつ対策をしてやっていかなくてはならないのかなというふうに思います。 ことしの人間将棋の初日、早水千紗女流3段と山口絵里子女流初段の対局のときに、解説者の中村太一6段が、人間将棋を見に訪れた人に将棋がわかる人、手を挙げてくださいと質問したところ、約半分ぐらいの人が手を挙げていました。残りの半分の人が将棋がわからなくとも見に来られているようです。そうすると、やはり人間が巨大な駒になり、甲ちゅう姿で将棋を戦国時代の戦いに見立てた戦場の戦いを見に来ておられると思います。それで、やはり駒の動きもわかりやすくしてあげれば、より楽しみ方も増すと思います。 実は私、将棋をつくってきました。これをこのように上にしておくと、やはり全然見えません。こうやって置くと見えません。ところが、少し斜めにすると、少し見えますよ。やはりこういう工夫も、観客側からしたら必要なのではないかなというふうに私は思っております。 先ほどの答弁で、いろいろ検証して検討していただくという話でしたので、今後よろしくお願いいたします。 松枯れ状況について、5月21日の新聞に、県内松くい虫被害9年連続減少という見出しで載っていました。県によると、被害木の伐倒や薬剤散布、注入などの対策で松くい虫被害は2003年度の約3万4,800立方メートルをピークに毎年減少し、2012年度は約8,200立方メートルだった。松くい虫被害の原因のマツノザイセンチュウを媒介するマツノマダラカミキリのことしのふ化日は6月19日ごろとありました。県、市全体では減少傾向にあると思いますが、舞鶴山においては全滅のおそれがありそうな勢いで松枯れが発生してるようです。枯れた松は伐倒して薬剤による薫蒸処理は必要ですが、そして、できれば数多く対策して、松の保護をしていただきたいと思います。 しかし、現在まだ元気な松を必ず残さなければならない松なのかランクづけして、重点的に保護するような対策も必要と思いますが、いかがでしょうか。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 松くい虫の木のランクづけというような今、話がありましたけれども、当然この木は守らなければならないという木は、やはりあります。観光的な部分も含めて、そういうものについては、十分に配慮しているところでございますけれども、詳しくは私もなかなかわかりませんので、そういうことの中で十分に対応しながらやっていかなければいけない。松くい虫については、終息するまでこの山についてはしっかりやっていくということを先ほど申し上げましたけれども、そういう体制の中で進めさせていただきます。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) わかりました。検討お願いいたします。 愛宕沼の周りを何回か散歩してみました。親水空間、非常に歩きやすいところでした。散策路も歩きやすくて、周りの景色をながめながら楽しく歩かせていただき、1周何メーターなのか興味がわいてきて、外回りの距離を測定してみたところ、660メーターぐらいありました。これは内側を回るのか外側の回るのかで若干違うと思いますが、そのような距離でした。また、内側は若干短く、625メーターぐらいでした。内側のコースが634メートルより9メーター短く、外側のコースをうまく利用すれば、634メートルになる距離だなと思いました。つまり、天童高原の634の松と愛宕沼の散策路の約1周634メートルを利用して、天童高原の634の松の標高と東京スカイツリーが一緒という表示と表示板を設置してPRしたらどうでしょうか。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今、議員が測定したものですから、間違いないとは思いますけれども、やはりこの辺はしっかりと測定する必要があると思います。ただ、一つの大きな目玉として、あるいはアイデアとして御提案いただいたことには感謝申し上げます。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) 私も歩いてみて、本当に気持ちよい空間になりました。今後いろいろな人が楽しんで歩いていただけるようにしてもらいたいと思います。 次に、松枯れした被害木の処理は、伐倒した松にマツノマダラカミキリの幼虫等を拡散させないために、通常、余り移動させないで、薬剤で薫蒸処理をして駆除しています。今回、何百本にも及ぶと思われますが、安全上、大丈夫として、景観を損なわないように工夫なども必要と思いますので、よろしくお願いいたします。薫蒸処理だけではなくて、景観も損なわないでやっていただきたいというふうに考えております。よろしく御検討お願いいたします。 次に、AED設置についてですが、ことしの春に市内の学校でAEDを使用して先生が助かった事例がありました。授業中、先生が突然倒れ、生徒たちは最初、冗談で倒れたと思ったそうですが、すぐ緊急事態とわかり、手分けして校長先生や養護教員の先生に連絡し、救急車を手配いたしました。そして、AEDを使用して救急隊に引き継ぎ、一命を取りとめ、その約1週間後、後遺症など全くなく教鞭に立つことができました。 このようなすばらしい連係プレーで一命を取りとめ、全く後遺症が残らなかったというのもすばらしく、AEDを使用した結果だったように思います。そして、生徒と先生の連携に感謝状を差し上げてもよいくらいの事例だったのではないかと思います。 今後、AEDの講習会等で、素早く対応すれば効果が大きいとわかったわけですので、このような事例を報告していただけるようお願いいたします。講習会等でこのような事例を報告して啓蒙を図っていただきたいと思います。市長、どうですか。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 このAEDの使用については、なければこしたことはないわけですけれども、実際にそういう状況があったことを認識しております。そういうことも含めて、あとほかにも何点かあるようです、使用例が。そういうことを例示を出しながら、啓蒙に努めていきたいと思います。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) AEDの有効性がわかったわけですので、ことあるごとにこのような事例を報告して、もし万が一のときですけれども、素早く有効に活用していただければ、本当に後遺症もなく済むんですよということを教えていただきたいと思います。 続きまして、天童二中と天童三中は築40年が経過しており、平成24年度耐震補強、教室などの内装改修、トイレなど水回り改修、また、ヒートポンプエアコンを設置して、大型リニューアル改修をしていただきました。これで今後20年から30年、生徒たちは校舎は同じところの勉学となると思います。 教育環境が変化する中、天童二中の通学路の道路幅は40年前と変わっていません。今まで大きな事故が発生しなかったのは、余りにも狭過ぎて、車を運転する人がスピードを出せないためかもしれませんが、5メーター、6メーターと広くすると、逆にスピードが出て危険になるので、4メーターぐらいで私はいいと思います。 今後、周辺環境整備も大変重要な取り組みですので、検討をお願いして質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○水戸保議長 以上で水戸芳美議員の質問を終了いたします。 △矢萩武昭議員質問 ○水戸保議長 次に、8番矢萩武昭議員。  〔8番 矢萩武昭議員 質問席〕 ◆8番(矢萩武昭議員) それでは、通告に従いまして、一般質問に入らせていただきます。 私のほうからは、私の大きなテーマであります市役所改革、ないしは市職員の育成というようなテーマで質問をさせていただきます。 山形新聞の平成24年11月19日、2期目の当選が無投票で確定したインタビューの中で、市長は4年を振り返っての感想ということで、無我夢中の一言に尽きる。中学生までの医療費無料化や第3子以降の保育料無料化を実施したことなど、自分なりには満足している。立候補届け後に遊説した際、子育て世代が盛んに手を振ってくれたなど、反応が大変よかったと。前回はなかったことで、子育て支援策について、一定以上の理解を得ることができたのではないかというような感想を述べております。 さらに、無投票となった市民の評価をどう感じるかという質問に対して、芳賀の問題など、大きな課題があるときは、選挙をするべきだと考えていた。無投票になったのは、この4年間について一定の評価をしていただいたからだと思う。身が引き締まる思いだ。慢心することなく、市民のための行政運営を心がける、こんな感想を述べております。 さらに、芳賀地区の都市開発をどう進めていくかという質問に対して、新しい町ができれば、年間の税収が3ないし4億円見込めると。それは芳賀地区だけではなく、市全体のために使うことができる。新駅の設置には市の持ち出しで5億円ほどかかるが、財政をぐらつかせるほどのものではない。大型ショッピングセンターの進出なども含め、雇用の創出、あるいは交流人口の拡大につながる。信念を持って事業を進めると。 さらに、市民病院の赤字経営についてどう解消していくのかという設問に対しては、就任前からの課題だが、状況が好転せず、責任を感じている。2010年度からは地方公営企業法を全部適用し、事業管理者に予算作成や人事権限を与えて、経営改善の加速化を図った。根本的な解決は医師不足であり、これを解消し、医療スタッフを整え、改善状況の推移を見ていく。 そして、5番目として、職員の接遇など、市役所改革に取り組んでいる。現状と今後の進め方はという問いかけに対して、頑張った人が評価を受け、それなりのポジションにいるという当たり前の組織にはなっていない。こうした当たり前の組織になったときに、市民に評価してもらえるのではないか。接遇改善も含め、2期目も引き続き取り組んでいくというようなお答えがございました。 特に、市役所改革については、市民の目線からは、必ずしも目立った改善点や成果があったというような評価は、残念ながら見えないというのが一般的な見方ではないのかと。こういう観点から質問に入ってまいりたいと思います。 市職員の育成システムと評価についてということでございます。 公務という行政活動は、国でも自治体でも、日常的には公務員としての第一線の職員によって担われているものでございます。したがって、職員の意識、態度、行動のあり方が行政活動の質を左右すると言っても過言ではございません。繰り返し問われるべきは、この職員のあり方であります。一般に、人材とは、気力、体力、知力の持ち主と言われるようですが、それらは現にあらわれているものだけではなく、可能性として潜んでいるものも含めて、これをいかに引き出すか、これが人材育成の基本と言えるかと思います。 一方で、人材不足が嘆かれている風潮がございますが、すばらしい人材も、したがって人材の発見、養成、活用のために、どのように考え、工夫をしていくかが大きなポイントであり、自治体職員をいかに人材に育て上げていくか、これも、今日言われている自治体改革の最大のテーマの一つかと考えているところであります。 分権改革の進展と自己決定、自己責任の拡大に対応して、自治体は政策的自立と自律的な行財政運営を行っていくために、自治体自身が自己改革を進め、その力量を高める必要があると言われております。 やはり決め手は人であります。職員の人材育成は、戦術的な重要性を持っていると言われております。そして、人材育成の方策は、当然ながら職員の採用から退職に至るまで、この間の任用管理、職場管理を含めた総合的な人材育成の方針のもとで、いかにして職員の意欲ないしは能力を発揮させるか、すなわち人事管理システムの点検と改革に結びついていくはずのものであります。 そこで、自治体、特に市役所における人材育成が職員の任用のあり方、そして職場組織の形成の仕方に関係しているということに目を向けることが大切であろうかと思います。 こういった観点から、一つは、市職員の能力を市の活性化に結びつける環境とシステムづくり、これが市発展のポイントでありますが、今後どのように進めようとしているのか。さらに、組織運営の中で、職員は最大の財産であります。現在、500有余名の職員にその能力を十分に発揮して、これを適正に評価する、そういうシステムはどのように構築され、さらにどのように運用され、市民サービスにこたえようとしているのか。 以上で第1回目の質問とさせていただきます。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 矢萩武昭議員の御質問にお答え申し上げます。 市職員の育成システムと評価についての育成システムと評価の実態はについて申し上げます。 本年3月に天童市人材育成基本方針を策定し、3つの取り組みを柱に職員の育成を図っているところであります。 第1に、人を育てる職場環境の整備であります。上司と部下がコミュニケーションを密にし、信頼関係を築きながら、意識改革や能力向上に積極的に取り組む職場づくりを進めております。 第2に、職員研修の充実であります。上司が部下を育成する職場研修、いわゆるOJTを積極的に進めるとともに、階層別の基本研修を充実させ、社会情勢の変化や多様化するニーズに対応できる職員の育成に努めております。さらには、特別研修や派遣研修により、専門知識や技能の習得を図っているところであります。 第3に、人材育成型人事管理の推進であります。職員の能力開発、勤務意欲の向上を図るため、人事評価及び勤務評定を実施し、中長期的視点に立った人事管理を進めております。人事評価については、今年度が試行最終年度であり、全職員の能力評価と業績評価を実施しております。来年度の本格実施に向け、評価の公平性、客観性、納得性をより向上させるために、評価者研修の充実を計画しております。 また、本年1月1日の定期昇給においては、初めて人事評価の結果を参考に勤務評定を行い、勤務成績に応じた昇給を実施しました。さらに、4月1日付の人事異動においても、人事評価の結果を参考に、承認昇格、適材適所の人事配置を行いました。 今後も、地方公務員制度の理念である成績主義の原則に基づき、勤務実績を正しく評価し、職員の士気を高めるとともに、組織全体の公務能率を増進させ、市民サービスの向上を図ってまいります。 ○水戸保議長 矢萩武昭議員。 ◆8番(矢萩武昭議員) 再質問をいたします。 新規採用職員につきましては、6カ月の試用期間、そしてその評価が義務づけられております。そして、使用期間に不適格と判断され、正式任用が可能かどうかを判定することになっております。この辺が、まずは新採職員に対する評価、評定の大きなポイントになるわけですが、去年からいろいろな職員の不祥事等々を受けて、この新採の使用期間の評価、あるいは不適格を判断する、その場合の体制等々、この辺についてどのように変えようとしているか、あるいはどのように粛々と実行しようとされているのか、その辺についてお伺いをしたい。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 新採卒職員の6カ月の期間の取り扱いについて、まず新採職員育成計画シートの作成というようなことで取り組ませていただいております。まず、6カ月を目標としまして、直接担当します係長がトレーナーとなりまして、2週間後、あるいは1カ月後、3カ月後の到達目標を具体的に示して指導していくと。その中で3カ月後には中間報告、そして6カ月後の達成状況を報告してもらうようなことでございまして、また、別途新採職員の職員係との面談などもこの6月4日、5日というようなことで実施をさせていただいております。 この新採職員については、私も特に職員研修でお話をさせていただいているのは、初めての上司になる方というのは大きく、特に新採卒の新採の職員、あるいは社員なんかには影響するというふうなことの中で、十分にそういうことをしながら、それぞれも勉強しながら対応していただきたいというようなことをお話を申し上げております。そういうふうなことの中で、それぞれ恐らく現場でしっかりと対応していただいているんでしょうけれども、それについてもやはり、職員係のほうでそれなりのチェックをしていく必要があるんだろうと思っております。 そういうふうなことの中で、ただ、この制度についても、やはりまだまだ状況はいいのかどうかということも含めて、これらを検証しながら、少しずつ改革を進めながら、よりいい制度、あるいはやり方を我々も検証していく、つくっていく必要があると思いますので、今後も、これからもさまざまな知恵を出しながら進めていきたいというふうに思っております。 ○水戸保議長 矢萩武昭議員。 ◆8番(矢萩武昭議員) まず、新採職員に対してさまざまなアプローチをして、しっかりとした評定をするような体制をとりつつあるというような印象を受けたところであります。 そこで、一番大事なことは、やはり新規採用職員をどういう形で導いて鍛え、そして助言するかという教育機能でございます。これについては、当然のことながら、研修担当の責任でもありますし、とりわけ配置された職場の担当課長、ないしは担当係長の責務が大きいということが言えるかと思います。 その中で、先輩職員に対する基礎的な信頼関係、自分が大切に扱われている、自分は大事な役割を担った市の職員であるという実感を持つような、そういう基礎的な信頼関係を形成して、その上で与えられた仕事を一人前にこなす能力を発揮していくということがいけるかどうかということが出発点となるわけでございます。 採用の初期の段階で基礎的な信頼関係があるかないかということで、公務に大きな意義、役割を感じて入ってきた新採職員の気持ちがなえてしまったり、あるいは上司の励ましや信頼の言葉で発奮をしたり、その当事者との出会い、あるいは教育環境が将来に大きな影響を及ぼすということが言われております。 そういう意味で、受け入れ先の職員がどういう役割を果たすか、そしてどのように励ましていくか、その辺の指導の体制を改めて見直していただくということと、少なくとも初任の試用期間である6カ月については、頻回に定期的な報告、指導者からの報告、それから新採職員からの報告、こういったことを提出させて、職場の仕事への積極的な気持ち、情熱、これが失われないような、大事な、大事な職員ですから、かといって、甘やかすこともまたいかがなものかと思いますけれども、その辺についてどんな体制をとっているか。あとは、やはり6カ月の試用期間が過ぎて正式の任用になってからは、これを解雇することは極めて至難のわざであります。そのため、その試用期間の主幹課長始め、人事担当のほうで、どのような落ちのない評価、特に近年多いのは、心身症と言われる職員が庁内に、それこそ5指、10指に余るくらい配置されているというような話を聞きます。へたな病気より、極めて始末の悪い病気と言うと失礼かもしれませんけれども、一番やっかいなのが、いわゆる心身症、あるいはそう鬱症であります。やはりそういった発症の兆し、あるいは兆候、同じことですけれども、そういったものを早期に発見して手当てをする。場合によっては、これが長期間続くものであると思料される場合には、当然のことながら正規任用を控えるというような決断も必要かと思います。 新採職員、あるいは在職職員も含めて、心身症が蔓延するというと大変言い過ぎかと思うんですけれども、在職職員についても、相当の心身症の兆しがある職員がいるというようなことも聞いています。新採職員に対する対応と、それから、あわせて在職職員に対する対応等々についてもお聞かせをいただきたい。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 心身症に対する職員対応というふうなことですけれども、御指摘のように、やはりそういう症状のある職員もいるということは認識をしております。 私、この役所に来て5年目を迎えているんですけれども、恐らく採用時にそれぞれ優秀な職員が採用されていると思っております。どこでどういう状況の中で変わってきたかということが、結果出てから、恐らくいろいろ後で振り返っているんだろうと思いますけれども、私はこの市長の経験の中で、一つは、やはり直接の上司の気配り、プラス課長、あるいは部長の気配り、目配り、そういうものがきちっとやっておりますと、やはり早期対応ができたのではないかというふうに思われることがしばしばあるような気がしております。 そういうようなことで、やはり上に立つ者、私を筆頭に職員に対するそういう思いとか、そういうものを大事にしながら仕事を進めていくということが非常に大事だなと思っております。その中で、やはり今言われたようなことについて、やはりしっかり対応していくということもまた大切でありますし、ただ、御承知のように、それを対応するということは大変困難なこともたくさんございます。そういうものを今それぞれの立場の中で、それぞれ考えながらやっていかなければならないと思っておりますけれども、現状の実態というものを認識しながら対応していかざるを得ないというところが大変残念なんですけれども、まずそういうことがあるという事実を認識して、市政運営の職員に事を当たっていくということが私に求められているんだと思っておりますので、この件についても、職員係を始めとする、職員と一緒になって真剣に考えていきたいと、こういうように思います。 ○水戸保議長 以上で矢萩武昭議員の質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。 午後の再開は、午後1時といたします。   午前11時52分 休憩   午後1時00分 再開 ○水戸保議長 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 △松田光也議員質問 ○水戸保議長 7番松田光也議員。  〔7番 松田光也議員 質問席〕 ◆7番(松田光也議員) 自公・政和会、松田光也でございます。通告に従いまして、質問をさせていただきます。 初めに、恵まれた自然環境と共存した公共施設の改築について質問いたします。 成生地区の教育環境は、広い敷地と豊かな自然の中にはぐくまれ、大変楽しく過ごしております。今年度はプレハブの建物でありましたみずきっ子学童保育所が改築の運びとなり、地域挙げて大変喜んでおります。 しかし、成生児童館、成生小学校や市立成生公民館など、本市の中でも特に古い建物が多く、地区民からは早期に改築を望む声が多くなっております。現状を申し上げますと、成生児童館は昭和46年4月開設し、42年が経過しております。昨年は耐震工事が完了したものの、建物構造は、天井が低く、圧迫感を感じております。天井や空調機械など、非構造物は地震の際に危険を感じるところもあります。また、トイレは段差があり、危険であります。そして、古さ、またそれに加えて狭さと暗さも感じております。遊戯室は今、お昼寝室として利用しておりますが、県道天童河北線沿いにあり、自動車の騒音も気になるところであります。 成生小学校は耐震工事が完了しましたが、講堂は昭和57年2月当時、防衛庁の補助をいただき建設されました。防音のため、天井を設置して暖房がついておりますが、当時は360人以上の生徒がいる学校としては、大変狭いなと感じておりました。現在は生徒数が200名前後となっておりますが、講堂を利用するスポーツ少年団や地域のスポーツ愛好団体が大勢利用しており、成生地域では大きな体育館を建設していただきたい要望が出ております。市内の小学校では、成生小学校のみ天井がある講堂となっており、非構造物の耐震工事が必要と聞いておりますが、成生小学校のプールにおきましても、昭和41年に完成し、間もなく50年を迎えようとしております。校舎からグラウンドを挟んで反対側にあり、離れており、経年劣化がひどく、水漏れや排水機能等にふぐあいが生じております。 先日、成生小学校では、生徒たちがプールの清掃を行いました。プールの水は水漏れのため、既に水深20センチ程度になっていました。排水はその位置からなかなかできない状態でありました。写真も撮ってありますので、ぜひ後ほど確認していただきたいと思います。 市立成生公民館におきましては、平成27年度改築の予定となっております。しかし、成生地区の中心となるこれらの施設は、単独でその都度同じ場所に改築するのではなく、これからは成生の恵まれたこの自然環境を生かし、配置などを考え、全体的に考えた計画を立てて、未来に誇れる公共施設の環境整備を行うべきと考えております。 今後の取り組みについてお伺いいたします。 次に、夏は涼しく、冬暖かい木のぬくもりがある公共施設の木造建築の推進についてお伺いします。 本市でも近年、木材を利用した北部市立公民館を始めとする市内の公共施設の建築には木造化がされております。子供たちの学校生活におきましても、木のぬくもりは、精神的情緒が穏やかになると言われております。全国でも公共施設の建築が木造化の傾向にあり、本市でも積極的に取り組むべきと思っております。 去る5月15日、自公・政和会では、天童市においても学校や公共施設の建設には県産木材を取り入れた建築をすべきと考え、金山町の町立明安小学校の木造づくりの視察と調査に行ってまいりました。明安小学校の木造建築は、金山町の特産である金山杉を利用した金山町ならではの木のぬくもりとやわらかさが感じられる特徴ある学校でありました。施設の特徴として、金山杉の有効利用と多雪、豪雪、寒冷地の気候に配慮した新しい学びの環境と居場所をつくることを基本方針としております。公共建築としてその耐久性を重視するとともに、地場産の金山杉を使用したコンクリートと木造の混構造方式を採用しております。木造校舎に対する学校生活環境の効果につきましては、子供たちにとって新しく快適に学ぶことができる空間であります。学校は大きな家であり、仕切りのない広々とした空間は、小さな町の感覚がありました。木のぬくもりは子供たちに精神的安心と優しさを与え、集団生活における思いやりや物を大切にする心をはぐくむ教育ができておりました。 木造建設の利点と問題点につきましては、木造建築は割高になるところもございますが、使用する箇所の材質によっては、低価格の材料を使用することにより、総額を抑えることができます。さらに、国や県からの補助金を活用し、また、木造建築は長寿命であり、修繕が鉄筋に比べ容易にできると聞いております。長い目で見れば、大変安くなるのかなと思っております。 明安小学校では、机や家具なども木製で統一され、大変うれしいことに、天童市内の企業が納入しているものもありました。 日本の木造建築文化は、鉄筋にも負けない耐久性があり、材料も豊富にあります。本市が公共施設の木造建築を推進することにより、地域資源の活用、本市林業の活性化だけでなく、環境負荷の提言、子供たちの環境教育に活用できるものと考えております。 文部科学省では、平成21年3月に低炭素社会における学校づくりのあり方として、地球温暖化対策の強化など、我が国の環境対策に寄与する上で、新築時や改築時のみならず、既存の学校施設を含めたすべての学校において、エコスクール化を目指す必要があると提示されております。 今後の公共施設の木造建築の推進について、本市はどのように考えているのかお伺いいたします。 次に、2つ目の質問をいたします。 国道48号が主要地方道山形天童線でストップしております。それをさらに西へ延伸についてどのように考えているのかお伺いいたします。 三中成生2号線が完成し、県道天童河北線の朝の交通渋滞は以前ほどではなくなりましたが、逆に最近は中心市街地を通らず、信号機の少ない三中成生線を利用して国道48号の道路に入る自動車もふえているのが現状であります。そのため、柏木地内の通学時間帯は大変危険な状況にあります。 以前から私は、県道天童河北線の踏切から柏木交差点までの通学路の拡幅整備につきまして一般質問をさせていただいておりますが、実現には相当困難な状況であります。このままでは大変な事故になってしまうことが危惧されます。それならば、国道48号が真っすぐ西に延び、県道天童河北線につながるか、または三中成生2号線につながり、インターにつながることによって、交通の利便性と通学の安全確保ができるのではないかと思っております。 本市では、国道48号の西への延伸の計画をすべきと考えますが、本市の今後の取り組みをどのように考えているのかお伺いします。 これで1回目の質問とさせていただきます。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 松田光也議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、恵まれた自然環境と共存した公共施設改築についての児童館、学校、公民館等を全体的に考えた施設整備について申し上げます。 児童館の整備につきましては、昨年度策定しました就学前施設のあり方に関する構想に基づき、今年度、就学前施設の整備及び運営に関する整備計画を策定する予定であります。成生児童館の整備につきましても、その中で方向性を示してまいりたいと考えております。 次に、夏は涼しく、冬は暖かい木のぬくもりがある公共施設の木造建築の推進について申し上げます。 本市の公共施設は、木造建築物のメリットを生かした、健康的でぬくもりのある快適な生活空間の形成や二酸化炭素の排出抑制の観点から、これまでももり~な天童を始め、天童北部公民館や天童南部公民館など、積極的に木造建築を採用してきております。今年度建設予定の天童北部第三学童保育所、成生・津山両児童クラブにつきましても、木造建築の設計を行っております。 一方、木造建築につきましては、建築コストや耐火性、外部塗装などの維持管理の面で課題もありますが、木造建築基準等を考えながら、木造の利点を生かせるような、可能な限り木造化や内装などの木質化を図ってまいりたいと考えております。 次に、国道48号の西への延伸についての市内西部の交通網の整備と渋滞緩和の取り組みについて申し上げます。 本市の道路網につきましては、天童市道路整備計画において、都市構造の骨格となる広域幹線道路、環状道路及び市民の利便性を高め、市街地と田園集落の接続を強化する放射線状道路、補助幹線道路等に位置づけ、市内外との交流や物流に欠かせない重要な都市基盤として計画的に整備を進めているところであります。 国道48号の西への延伸部に位置する奥羽本線との立体交差部はアンダーパスで整備され、市街地環状道路を形成しています。この市街地環状道路と本市西部の放射線状道路である県道天童河北線とのアクセスの改善は、将来を見据えた本市全体の道路網構築の課題の一つと考えております。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 松田光也議員の御質問にお答え申し上げます。 恵まれた自然環境と共存した公共施設改築についての児童館、学校、公民館等を全体的に考えた施設整備について申し上げます。 初めに、成生小学校の講堂につきましては、最近の小・中学校の屋内運動場と比較すればやや小さ目ですが、バスケットボールやバレーボールのコートが1面とれる広さと高さを確保しています。学校教育には支障がなく、不都合を生じておりません。国の補助を受けて建設され、耐震性も確保された建物であるため、今後もメンテナンスを行いながら使用してまいりたいと考えております。 なお、プールにつきましては、コンクリートや塗装の劣化、ろ過設備や配管等の配管類の老朽化と腐食が進行しているため、同様のプールがある他の5校も含め、年次計画に基づいて改修していきたいと考えております。 次に、市立成生公民館につきましては、平成24年度に策定した社会教育施設と整備計画に基づき、平成27年度に改築を行いたいと考えております。改築に当たっては、周辺の公共施設整備との連携を図ってまいります。また、地域の御意見を取り入れ、成生地域の自然環境に配慮したデザインにするとともに、木材を取り入れた公民館に改築してまいります。 ○水戸保議長 松田光也議員。 ◆7番(松田光也議員) ありがとうございました。 本当に、ただいま回答が前向きな回答をいただいて、大変うれしく思っております。 最初に再質問でありますが、まず、この公共施設の中で一番感じるのは、成生児童館につきましては、まず古いの一言ではないかと思っております。耐震のほうをされて、非常に安心できる児童館なんですけれども、やはりまず古いというふうなことで、使い勝手が非常によくないというふうに思っている次第であります。 そしてまた、今度は講堂のほうなんですけれども、先ほど話した成生児童館、講堂、プール、この3つ、まず最初に感じるものは、講堂については狭い、これの一言ではないかと思っております。そして、プールは古さに加えて、さらに使い勝手が悪いと。しかも、先ほど私の質問の中にもありましたように、プール自体が非常にふぐあいがあるというようなことで、早急にその辺は改善、改良していただきたいというふうに思っているような次第でございます。 教育長は以前、成生小学校に勤務されているというようなことでありましたので、非常に成生地区に対する愛着もあると思いますし、事情もよく御存じのはずでございます。このプールは、やはり校舎と続いていなく、グラウンドがあって、その次にプールがあるというふうなことで、やはり非常によその学校と比べると、その辺も大変不便かなというふうに思っているような次第であります。できれば、老朽化がひどいというふうなことで、早急にその辺も、間もなく50年にもなるというふうなことでありますし、ぜひ改築の考えを進めていただきたいと。先ほど教育長さんの答弁にもありましたように、今後年次計画を進めていきたいというふうな答弁でありましたので、その辺を十分に考慮していただきたいというふうなことを思っております。 さらに、やはり私の質問の中にもありましたように、成生の市立公民館、今度新しく27年度に改築というふうなことを伺っております。これも非常にうれしいことだなというようなことを思っております。さらには、木造建築の構想で考えておられるというようなことできょう初めてお伺いしましたので、その辺なんかも私の考えと非常に一致したというようなことで、その辺も大変うれしく思っております。 ただ、やはり今までと同じ場所に建てるのではなく、やはり児童館、そして今年度つくります学童保育所、それから児童館、そして市立公民館、またはプールの問題にしましても、やはり教育の中心地でありますその成生地区の問題につきましては、全体的な構想で計画を立てていただきたいというふうに思っているような次第でございます。それにつきましても、地域でも今後は建設委員会(仮称)等をつくって検討したいというふうな方向性を今、模索しているところでございます。そういうふうな意味でも、ぜひお願いしたいなと思っております。 それで、講堂について、教育長の今のお話ですと、支障がないというふうなお話をいただきました。やはり初めて子供さんが小学校に行かれて、親御さんが講堂を見た場合に、小さい講堂だなと、体育館と言いますけれども、体育館だなとおっしゃいます。やはり成生小学校は、実は体育館ではなく、講堂というふうなことで、大きくございません。しかし、私たちも、それから地区の人たちも、小さな講堂で遊ばせるよりは、やはり大きな体育館で思い切って子供たちを遊ばせてあげたいというのが、やはり親として、地域としての本当にお願いであります。 そういうふうな意味でも、やはり成生小学校は体育館がありません。よその地区について非常にうらやましく思っております。やはりそういうふうな教育上も、平等に、大きな体育館をつけていただきたいというふうに思っております。 そして、この講堂につきましては、天井があるというふうなことで、これは当時防衛庁の防音の関係上、暖房もつけている関係でそのような建築になっていると思いますけれども、やはり非構造物の耐震、その工事が必要なんだというふうに伺っております。その辺なんかはどのように今後考えているのか、この辺もお伺いしたいと思います。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 非構造部分の安全性につきましては、今のところ、目視している限りでは、天井部分の異常が認められませんけれども、専門家による診断がやはり必要かなというふうに考えております。 成生小学校の体育館の狭さについてでありますが、その前に耐用年数が一応70年ということで、現在32年を経過しているというのが現実であります。地域の実態、飛行場に近い、航路の真下にあるということで、何とか防音に考慮しようという特別の事情のもとに建てられた講堂というふうに認識しておりますし、今のところ、教育上支障がないということが一番大きな基本かなというふうに考えておりますが、そこで今のところ校長先生方、学校に聞いても、今のところ教育上の支障は来していないということでありますので、私はすぐに建てかえるということは、非常に現実的に難しい問題なのかなというふうに考えております。 ただ、先ほど言った非構造物の点検等につきましては、専門家のお力をかりながら安全性を確保していきたいというふうに考えているところであります。 ○水戸保議長 松田光也議員。 ◆7番(松田光也議員) 講堂そのものがやはり体育館ではないというふうなことで、同じ話になりますが、そこで暮らしていて、1年、2年と暮らしていきますと、やはり住めば都というふうなことで、なれがあるわけなんですよね。子供たちも最初は狭いと感じていても、それが当たり前なんだというふうに感じてしまうことが、私は逆に不公平だなというふうに思っております。やはりプールにしても、児童館にしても、古い建物、それから施設なんですけれども、それになれてしまうと、それが当たり前だと。しかし、やはり安全性、使い勝手の悪さ、こういったものはもっと行政として考えていくべきではないのかなと思っております。その辺、どのように考えているかお伺いします。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 先ほど、子供にとってということでありました。大切な視点だと思いますけれども、私も4年間お世話になって、実を言うと、狭いと感じたことはございませんでした。十分の中で教育できるような環境には整っていらっしゃるなというふうに思っていましたし、ある意味では防音施設であるというふうなことで、ある程度妥協せざるを得ないのかなというふうにも思いましたが、いずれにしても、教育上、支障があるような狭さだというふうな感じは私自身は感じてきませんでしたので、お答えになるかどうかわかりませんけれども、きっと子供にとっても、狭いなというよりも、よその学校を見ると広いなと思うのかなと実は思っているところであります。 ○水戸保議長 松田光也議員。 ◆7番(松田光也議員) 教育長のお考え等いろいろあると思いますけれども、やはり平等に、成生も体育館が欲しいというふうなその地区の気持ちを酌み取っていただければ幸いと思っております。 次に、木造建築についてお伺いしますが、大変うれしいことに、今、木造化というふうなことで進められるというふうな話をお伺いしました。学童保育につきましても、それから市立公民館にしても、木造の建物というようなことで、今さらに木造というようなことの環境、効果、話すというよりも、もうつくっていただけるということで、大変うれしく思っております。 やはり木造は、コンクリートと比べて、本当に過ごしやすいというようなことで、子供たち、それからそこで学ぶ、また暮らす方々が安心して、安全に、情緒不安がなくなるというふうなデータも出ていますし、うれしいことに、木造を使いますと、インフルエンザになる学級が本当に少ないというふうなデータもかなり出ております。そういうふうな意味では、やはり今後とも木造の取り組みというふうなものが必要ではないかと思っております。 やはり木造も市立公民館の木造建築というふうな話も今伺いましたが、中途半端なものでなく、やはりきちっとした形でつくっていただければというふうになることによって、天童はそういうふうな、人に優しいものづくり、やはりものづくりは日本一なんだというふうな環境、そういったものが天童の目玉になるような感じがします。こういうふうな意味でも、ぜひ木造建築の推進をお願いしたいなというふうに思っております。 それでは、続きましては、今度は国道48号の道路が今現在、空港線のところでストップしているというふうなことで、こちらのほうを質問させていただきたいと思います。 この主要地方道路の天童大江線、この交り江地内の拡幅4車線、これも本市では考えているわけなんですけれども、なかなかこれが進まないというふうなことで、やはりそれであれば、48号線をもうそのまま、48号をそのまま西のほうに通してルートを変えて真っすぐ、そういうふうにしたほうが、交通の利便性がいいのかなと、さらには、先ほど申しましたように、子供たちの安全にもつながるのかなというふうに思っております。長期的な考えでその辺、今、市長のお話がありましたけれども、もう一度その辺、もう少し具体的に、どのように今後市長は考えておられるのかお伺いしたいと思います。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 この道路については、先ほど申し上げましたように、本市の全体の構想の中での課題の一つという認識はいたしております。しかし、三中成生線ができ上がりました。その中で一つの解決を見た道路でもなかったのかなという印象を受けていたところでしたけれども、そういうような中で、現時点では先ほどのような考え方を申し上げたところでした。一つの課題と捉えています。 ○水戸保議長 松田光也議員。 ◆7番(松田光也議員) 本市の26年度の重要事業の要望の中には、まずこの交り江地内の4車線、早期にというようなこともかかっております。そして、この中に48号線の、国道48号の4車線の整備促進というのもあります。本市としては、そのように要望を出されているというようなことで、改めてこの48号線が中途半端でなくて、そのまま進むことによって、天童市の経済活性化につながるのかなというふうに思っております。 そして、天童のインター周辺の工業団地整備事業、これが平成28年度分譲予定というふうな計画がなっております。こういうふうな計画の中で、この道路は非常に大事かなというふうに思う次第であります。物流の地域間の交流、この動脈、非常に大事な48号線。これは、やはり天童市としても、今後はそのあり方を考えるべき問題ではないかなというふうに思っております。 これについて、市長の考えをお願いしたいと思います。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 道路の形状から見ますと、やはり議員が御指摘したほうが非常に見ばえのいい道路形態になると思います。しかし現在、そういう状況を含めて、やはり一つの課題として捉えるというふうなことで御理解していただければと思っております。 ○水戸保議長 松田光也議員。 ◆7番(松田光也議員) 今後の課題というふうなこと、なかなか大変なこれは事業なんですけれども、やはり全体的に見て、今、市長のお話がありましたように、これは大事な道路でもありますし、全体的な構造の中で非常に考えるべきかと思っております。また、先ほどの質問にもありましたように、柏木の踏切から交差点までの拡幅が難しい問題、それから、逆に新しくインター周辺の工業団地の整備事業、今後の問題、これらを踏まえて、やはりもう一度、市の全体的な計画を早急に考えていただきたいというふうなことを思っております。 大事な道路の流れの中で、西部地区のこれによってさらに発展があるのかなというふうにも思っている次第であります。ぜひ前向きな姿勢でこの問題について取り組んでいただければと思っている次第でございます。何かありましたら、ひとつよろしくお願いいたします。 ○水戸保議長 山本市長、何かありますか。 ◆7番(松田光也議員) それでは、これで質問を終わります。 ○水戸保議長 以上で松田光也議員の質問を終了いたします。 △結城義巳議員質問 ○水戸保議長 次に、13番結城義巳議員。  〔13番 結城義巳議員 質問席〕 ◆13番(結城義巳議員) 市政に対する一般質問、自公・政和会の結城義巳でございます。 今回、2つの項目について通告してありますが、大半、教育委員会のほうに対する質問になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。 通告に従いまして、順次質問を申し上げます。 まず、大きな項目の1つは、理数科教育の充実についてということで、何点か質問を申し上げます。 一つは、理数科離れの現状認識であります。 算数や数学の難しい問題を考えるのが苦手だ、小数点や分数の計算ができない、便利な電卓があるのに、それを使わず、なぜ苦労して計算などするのかばかばかしい、また、理科の実験など面倒くさくてやりたくないなどという話を耳にします。マスコミでも報道されています。 実際、児童・生徒たちの理数科離れの現状はどうなっているのかお伺いいたします。 次は、毎年、市内中学校4校から優秀な生徒を1名ずつ選抜し、宮城浩蔵賞を贈呈し、ますます勉学にはげむよう激励しております。平成15年度から実施してきたと伺っておりますので、昨年までで既に10年になり、40名が受賞しているわけであります。大変すばらしいことだと思っております。 ところで、この賞を受賞された生徒たちは、さらに高校、大学へと進まれたと思っておりますが、文系、理系に分けると、どのような比率になっているのか、私は大きな関心を抱いております。その実態についてお伺いをいたします。 次に、理数科離れの対策についてでありますが、児童・生徒の理数科離れを耳にするようになってから久しいわけであります。さらに、教員を志望される皆さんも、理数科、特に理科を敬遠されているという話も耳にいたします。 このように、児童・生徒だけでなく、教員志望者も理数科離れの状況になっているのかどうか。もしそうだとすれば、この現状に対して何か対応策を考えているのかお伺いをいたします。 次は、中学校で理数科の成績が抜群に優秀な生徒には、能力の限り最大限伸ばす指導を徹底すべきでないかと考えております。文部科学省で定めている一定のレベルまで到達しておればそれでよいというのではなく、無限の可能性を秘めた優秀な生徒は、さらに上を目指して公的な教育として頑張らせる指導をすべきでないかと思っております。実際、都会の私立中学校ではそのように指導しているものと認識しております。 都会、特に首都圏と地方の学力には大きな格差が生じております。ますますその差は大きくなっていく傾向にあると思っております。地方で生きていくにはそれで十分だと考えるのではなく、理数科教育にさらに力を入れて、この天童市からすばらしい研究者、科学者を輩出し、そして技術革新をもたらす貢献ができるような人物を育ててほしい、そのように願うものであります。 このような理数科教育の指導を目指す考えはないかお伺いいたします。 さらに、その目標に向かって頑張れる素質のある優秀な生徒に対して、宮城浩蔵賞に匹敵するような理数科の奨励賞を贈呈し、激励する考えはないかお伺いいたします。 次は、経済的に恵まれない生徒への対策についてであります。 誰しもが能力に応じて教育を受けられる社会でなければなりません。これは日本国憲法第26条によって、等しく国民に与えられた権利でもあります。もっともっと勉学に励みたいという向学心に燃えているのに、家庭の経済的な事情によって、高校や大学へ進学できない生徒がいる社会であってはならないのであります。 今、市内の中学生で成績が極めて優秀なのに、家庭の経済的な事情で高校進学や大学への入学を断念しているような状況はないのか、お伺いいたします。 次は、理数科系の大学に入り、研究者、科学者になるには、金銭的に大きな負担があります。家庭でも支えるのは大変であります。その対応策として、成績優秀で大きな可能性を秘めながら、家庭の経済的な事情で進学を断念しなければならない状況にある生徒に対しては、本市独自の奨学金制度を創設する考えはないかお伺いいたします。 大きな2番目、名誉市民の周知についてであります。 昔から温故知新と言われます。本市で名誉市民の称号を贈られているのは、今野忠一画伯と村山祐太郎氏の2名でありますが、市民の皆さんには余りよく知られていないのが現状ではないでしょうか。今野忠一画伯は、画壇のいわば巨匠であり、多くの優秀な作品を残されております。また、村山祐太郎氏は、あの細くて強靱なすばらしいピアノ線を開発された偉大な研究者、技術者であります。お二人の偉大な業績を考えれば、本市にとっても名誉であり、誇るべき偉人であります。そのことを広く市民皆様の間でも語り継いでいかなければならないと思っております。私はそのためにも、市民課ホールに2人の写真を掲額して、額を掲げて業績を伝えていかなければならないと考えております。 特に、私はこのたびの一般質問で、理数科教育の重視を訴えております。村山祐太郎氏はあのピアノ線を開発したわけでありますが、推察するに、研究には幾多の苦労を積み重ね、時には挫折を覚えながらも、断念することなく研究をし続けた成果がその開発であると私は思っております。そのことを思えば、市民課ホールへ写真と業績を掲げる意義は大きいものと思います。なぜならば、市民課等へ用事があって来られた市民の皆さん、特に小学生や中学生のお子さんをお持ちの御両親の皆さんが、その写真や業績を見て、自分の子供たちもこのように頑張らせたい、そういう一つの目標にしてほしいと願うからであります。ぜひ市民課ホールへの名誉市民の掲額をしてほしいのでありますが、どう考えているかお伺いいたします。 以上で1回目の質問といたします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 結城義巳議員の御質問にお答え申し上げます。 名誉市民の周知について申し上げます。 本市では、芸術文化振興への大きな御貢献並びにその卓越した人格と社会的実績をたたえ、平成2年に村山祐太郎氏、今野忠一氏の御両名に名誉市民の称号をお贈りしたものであります。以来20年以上が経過し、新たな市民や新たな世代の方々もふえ、このお二人を御存じない方も数多くいらっしゃるのではないかと感じております。 そのような状況を踏まえますと、議員御指摘のとおり、改めて広く市民の皆様とともにお二人を顕彰する必要があると考えるところであります。 御提案のありました市役所市民ホールへの掲額も選択肢としながら、本市の名誉市民の御功績を広く市民が共有し、特に若い世代の探究心、向学心につながるような効果的な顕彰の方法を検討いたします。 ○水戸保議長 水戸部教育長。
    ◎水戸部知之教育長 結城義巳議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、理数科教育の重視についての理数科離れの現状認識について申し上げます。 理数科離れという現象は、非常に幅が広く、多面的な問題であり、取り上げる視点によって大きく変わってくるようです。 昨年度、全国から抽出された小学生と中学生を対象に、学習基本調査が実施されました。その中で、好きな教科として実技教科以外では、文系教科よりも理科、算数、数学の人気が高いという結果が出ております。学校現場からも、今の小・中学生は理数科への興味関心や実験観察、問題を解くことへの意欲は失っておらず、その意味では、理数科離れは見られないという声が多く聞かれます。また、文部科学省で行っている学校基本調査では、2006年に30万人まで減った大学の工学部への進学者が、昨年度には40万人に増加しているという結果が出ています。 本市の学業優秀な児童・生徒に贈られる宮城浩蔵賞受賞者の中にも、医学部や理工学部に進み、将来の科学技術を担う人材として勉学に励んでいる方も多いと聞いております。 次に、理数科離れ対策について申し上げます。 ここ十数年、全国的に理科離れに歯どめをかけるための取り組みが数多く進められてまいりました。その一環として、昨年まで文部科学省は理科の観察実験活動で授業の支援を行う理科支援員配置事業を実施し、本市内の小学校でも活用しておりました。また、教育施策面でも、学習指導要領の重点として、理数科教育の充実が盛り込まれ、各学校で子供がわくわくして取り組める授業、わかる授業づくりに取り組んでおります。また、天童市理科教育センターを中心に、教職員を対象とした理科実験講座、児童・生徒を対象としたサイエンスカーニバル、児童・生徒理科研究発表会、理科作品展なども継続的に取り組んでおります。 次に、経済的に恵まれない生徒への対策について申し上げます。 本市においては、優秀な生徒で、経済的理由により高等学校への就学が困難な保護者へ奨学金を貸し付けるとともに、国の公立高校授業料無償化に合わせ、私立高校の授業料についても市で補助金を支出し、保護者の経済的負担の軽減を図っております。また、県内の奨学金事業は、公表しているものだけでも65あります。現在、経済的に大変な生徒であっても、その制度を利用し、高等学校、短大、大学、大学院等へ進学し、進路実現に向けて勉学に励んでいる生徒が多数おります。特に、学業の優秀な生徒は、無利子で貸与を受けることができる体制が整備されております。 教育委員会といたしましては、相談体制を整備するとともに、各中学校ではこのような制度や情報を生徒や保護者へ説明する機会を設けるなどしながら、経済的な理由で進学などに支障がないよう、指導と支援に力を入れてまいりたいと思います。 今後もこれからの変化する時代を主体的にたくましく生き抜く子供を育てるとともに、さらにその中から科学技術やものづくり発展のために貢献できる人材を数多く輩出できるように、知・徳・体の調和や理数科教育を重視した学校教育を推進してまいります。 ○水戸保議長 水戸部教育長、宮城浩蔵賞の比率、わかりますか。 ◎水戸部知之教育長 全体を把握するのは困難でありますので、大方、先ほど言ったように理工学部で活躍する子供たちもたくさんいるということの事実だけはお伝えしたいというふうに思います。 ○水戸保議長 結城義巳議員。 ◆13番(結城義巳議員) 御答弁いただきまして、ありがとうございます。 再質問させていただきます。 今、教育長に御答弁いただいたわけですが、私はちょっと一瞬、異様に思ったというか、驚いたというか、理数科離れは天童市ではないということをはっきりおっしゃられたわけです。ただ、今、文部科学省で理数科離れが進んでいる、教員も理数科の先生が足りないんですよと、そう言っているんですよ。そのことを私は実際耳にしていますから。だったら、天童市は独特で、そういうように理数科にかなり行っていると、そういう実態にあると、天童だけでそうなっているとして思えないので、その辺、捉え方が違うのかどうかなんだと思いますけれども、私は全国的な傾向がそうなっているというんですから、天童だけがそうでないというのには、私は異様なことを感じますので、その辺、もう一度お答えをいただきたい。 あと、それから、私は今回なぜ理数科教育の重視について質問をしたかということであります。まず、過去を振り返ってみますと、やはり技術革新が日進月歩の時代があったわけであります。その時代を考えてみますと、昭和40年代だったと思いますが、優秀な人材が首都圏を中心とする有名大学の工学部へ集中しました。その結果の技術革新であったと私は思っております。ラジオや電卓の小型化、テレビの性能向上などなど、そのスピードからすると、現在は進み方が遅い、そのように私は思っております。 まず、もっと早くできないのかと思っているのを二、三申し上げますと、一つはソーラー発電のパネルですね。屋根いっぱいに設置しなければ発電できない、そのようになっておりますが、ラジオや電卓ですね、小型化されたように、そのソーラーのパネルがA4判の用紙1枚ぐらいのパネルでそれぞれの家庭で発電できるようなことになれば、これはすばらしい発明になるわけであります。そういう開発ができないのか、そのスピードが異様に遅い、そのように感じているわけであります。 それから、もう一つ申し上げますと、赤道直下では物すごい発電の量だそうですね。短時間のうちに物すごい発電の量があると。じゃ、そこで発電して日本に持ってくればいいのではないかというふうな考えにもなり得るわけですが、ただ、距離があって、電線で持ってくると、電気抵抗でなくなってしまうということになります。じゃ、蓄電すればいいのではないかというふうになります。そしたら、バッテリーを開発かということになります。その2つのうちどっちかすれば、赤道直下で発電して日本に電気を持ってこられる、そういうことになるわけです。そういう研究がなされていないのか、なぜ遅いんだろう、そういうふうに私は思うわけです。それができれば、原発なんかは要らなくなるわけですね、一つも。そういう開発ができるような子供たちをこの天童市から育ててほしい。やはり夢はそれぐらいでっかく持たないと私はだめだと思いますよ。 この前、サッカーを見ておりましたら、本田選手が、チームプレーなんだけれども、やはり最後は個々なんだと。個々の力が伸びないと、チームプレーだって伸びない。同じだと思いますよ。やはり研究だってチームプレーがあると思いますが、個々の力が伸びないと、大きな力は出ない、そのように思っておりますので、個々の今の小学生や中学生にそういった研究をどんどんさせるような体制でないと、日本は資源のない国、立ちおくれてしまうのではないか、そういうふうな心配をするわけであります。ですから私は、この天童市からそういうふうな、理数科に特に関心を持たれるような研究をするように子供たちに頑張らせていかなければいけないのではないかということであります。 以上、ちょっとお答えをいただきたいと思います。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 天童市だけが特異なのかというふうなお話がありましたけれども、先ほど私が答弁申し上げたのは、全国から抽出された小・中学生へのアンケート調査の結果を申し上げたら、その好きな教科を選ばせたところが、文科系、文系の教科に偏るのではなく、理科、算数のほうが人気が高いという全国的な傾向を申し上げたのであります。 もう一つ、今、議員さんがおっしゃったけれども、天童市はといいますと、学力検査の結果で言えば、小・中学校とも文系教科、理系教科の差はございません。どちらも同じぐらい優秀だといいますか、いい成績をとっております。それで、理科離れというのは、一体、何をもって理科離れとしているのかというふうな視点ですが、一つは、児童・生徒、学生の興味関心、あるいは学力が低下したという一つ、もう一つが、国民全体の科学技術知識の低下というのも一つ、もう一つが、進路選択時の理工系離れ、あるいは理工系学生の学力低下を総称して理科離れとおっしゃっているのか、いろいろな視点があるのかなというふうに思われますので、ただ、少なくとも小・中学生で調べたところでは、決して理科離れが進行している状況ではないというふうな現実が、子供たちの結果から示されているということを私は申し上げたかったのであります。 以上です。 ○水戸保議長 結城義巳議員。 ◆13番(結城義巳議員) ただいま御答弁いただきましたけれども、ちょっとやはり捉え方が違えば、そうもなってくるのかなというふうに思いますが、やはり今、ゆとり教育がどうだったのというふうなこともありますが、そういった時代に育った子供たちが今、ちょうど父兄になっておりますね。そういったことで、父兄の皆さんから聞くんですよ、耳にするんですよ。非常に理数科の学力が低い。何でおれらの時代でわかったのがわからないんだと。やはりその点は、ゆとり教育があったために、学力が落ちているというふうなことなんですか。その辺をちょっとお答えください。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 何をもってゆとり教育の欠点とさすかということは、いろいろ考え方がこれもあると思いますが、少なくとも一斉画一的な、詰め込み主義的な知識注入では、なかなか主体的に物事を判断し、活用していく力が伸びないと。それは世界に伍してやっていくには、それだけではなく、もっと知識理解を活用して生かしていくようなゆとりが必要なんだというような教育が、今悪く言われているゆとり教育なのかなというふうに思います。一斉画一的、詰め込み主義的な授業だけではだめだという反省から生まれた教育で、それでもだめだということで、少しまた逆戻りしているのかなと私は思っていますので、そんなふうに思っておるところであります。ゆとり教育のせいで、今、子供たちの学力が、あるいは子供たちの生活、力が劣っているというには、ちょっと私は考えにくいなというふうに思っているところであります。それなりにそこの中で培われるものというのが大きいのではないかと私は信じています。 ○水戸保議長 結城義巳議員。 ◆13番(結城義巳議員) ある程度予測されたお答えだったと思っております。 ただ、私はそれは理解できません。なぜかと申しますと、いろいろな知識を、かつて言われましたね。詰め込み教育でなく、ゆとりを持って考える力、生きる力を養わなければならない、そういった……、詰め込み教育がなぜ悪いのかと私は思うんですよ。やはり詰め込まなければ知識は覚えられない。大きな知識と経験がなければ、正しい判断はできない、夢も描けない、目標も持てないのではないですか。その辺、私はちょっと今、教育長の御答弁を聞いて、やはり違うんだなと、私はそのように感じたところです。もう一度、ちょっと教育長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 詰め込みというふうな言葉が正しいかどうか、適切かどうかは別にして、やはり私たちが得た知識、理解というものは、やはり生かされるということが一番大事なことだろうというふうに思います。ただひたすら覚えればいいということではなく、それをいかに使って生かしていけるかという、そういう機会を子供たちにそういう時間と空間を与えることによって、そういうゆとりをつくることによって、生きた力というふうになるんだろうというふうに思いますので、そこら辺は多分、議員さんも同じなんだろうと思いますが、確かに知らなければ知識は使えませんけれども、それは確かにそうですが、やはりその程度もあるのかなというふうに思います。そのバランスみたいなものもあるんだろうと思いますが、やはり使ってみて、応用して、活用してみて初めて知識であり、理解であるんだろうというふうに思われますので、そういった面での教育の見直しが少しなされているのかなというふうに思っているところであります。 ○水戸保議長 結城義巳議員。 ◆13番(結城義巳議員) ありがとうございます。 次の質問、ちょっとお聞きしたいことを申し上げます。 かつて、田中内閣の時代だと思いますが、優秀な教員として人材を確保したいということで、一般公務員より給与水準を高くしたわけであります。その効果が上がっているんだろうかということを一つお伺いいたします。 そして、昔、いわゆる師範学校を出て教員になっていたわけですが、先生はみんなに尊敬されておったわけであります。やはり教育者は社会的にもっと尊敬されなければならないと私は思っております。変な言葉でありますが、でもしか先生などと言われるようなことがあってはならない、そのように私は思います。したがって、これからの教育を考えれば、教員としてより優秀な人材確保のために、さらに大幅な待遇の改善は考えられないのか。給与を高くして、ただそれだけでなく、採用試験も難しく、そしてより教育者にふさわしい人材を確保していく、そういう考えはないかどうかお伺いします。 ○水戸保議長 水戸部教育長、通告外ですが、答弁ありますか。 ◎水戸部知之教育長 待遇改善については大変ありがたいお考えだろうと思います。もう一つ、やはり尊敬されるといいますか、信頼されなければ、関係が成り立たないんだろうと私は思っています。教師と子供というのは、信頼関係の上にこそ成り立つし、保護者との間でも信頼関係が非常に大事だと思います。 ただ、かつての先生よりも今の先生が非常に質的に落ちているかと私はいえば、少なくとも採用時においては、今のほうが厳しい選抜を受けているのは確かです。私らのころは、ある程度ゆとりがあって教員になれたけれども、今は教員になるのが非常に難しい。ですから、単に知識や理解だけでなくて、やはり言ってみれば、実コミュニケーション能力とか、あるいはいろいろなこれまでの経験とかというものも試されながら、今、民間企業の人たちも、面接官となって面接に当たっていただくなど、やはり人物を非常によく吟味されているのではないかと。むしろ、今問題なのは、やはり現場に入ってから、学校の教員になってから、やはり自分を開いて先輩方に学び合うというふうな関係がどれだけなされ得る時間と空間があるのかということが非常に大事なこと。さっき、市長さんからのOJTの話もありましたけれども、やはりそういう現場での経験というもの、現場での学びというものが非常に大きいものだろうというふうに思いますので、決して田中角栄さんのときには優秀な教員が採用になったけれども、今はだめだというのでは決してないのではないかと私は思っているところであります。 ただ、待遇改善については、大変ありがたい視点だろうと思います。 ○水戸保議長 結城義巳議員。 ◆13番(結城義巳議員) 議長、今、通告外という発言がありましたが、通告外ではないですよ。というのは、私は理数科教育が大事だよということを訴えながら今、聞いておりましたけれども、天童市では理数科離れがないということでありますので、理数科だけでなく、全体の教育の質を上げなければならないということで今言ったわけですから、みんな関連があるんですよ。通告外ではありませんよ、議長。 ○水戸保議長 給料体系については通告外です。 ◆13番(結城義巳議員) いや、それは優秀な教員を…… ○水戸保議長 続けてください。 ◆13番(結城義巳議員) では、次にもう一点、別な問題についてお伺いします。 経済的に恵まれない生徒への対応について、先ほどお聞きしましたが、本市にも奨学金制度があるわけですね。それは天童市奨学基金の設置及び管理に関する条例ということで、昭和44年4月1日に施行されたというか、条例であります。優秀な生徒で、経済的理由により、高等学校の就学が困難な者の保護者に対して学資資金を貸し付けて人材を育成する制度だということであります。 ただ、私はこの制度はちょっとやはり古いですので、ちょっと金額が低いのではないかと思うわけです。金額を見てみますと、奨学生1人1カ月1万円無利子で貸与ということであります。昭和43年から大変経過しておりますので、もう今の時代では、少なくともその倍ぐらい、2万円ぐらいに引き上げないと時代に合わないのではいなかと、このように考えるわけですが、その点どうでしょうか。 ○水戸保議長 酒井教育次長。 ◎酒井孝二教育次長 お答え申し上げます。 ただいまの結城議員の御指摘のように、1万円という金額は昭和44年から続いている現状にございます。ただ、2010年から高等学校の無償化というのがございまして、実質的な学費に対する負担が、公立学校はゼロ、それから私立学校につきましても、国、県、市の補助金がございまして、実質的な負担はゼロになっているというふうな実態がございます。そういったこともございまして、その額については、今後いろいろな御意見をお聞きしながら、調査研究をさせていただきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○水戸保議長 結城義巳議員。 ◆13番(結城義巳議員) じゃ、最後になりますが、先ほど名誉市民に関して、市長からは御答弁いただきましたが、ぜひひとつ、御答弁のように少しでも早く掲額になるようにお願いを申し上げます。 以上で私の質問を終わります。 ○水戸保議長 以上で結城義巳議員の質問を終了いたします。 △後藤和信議員質問 ○水戸保議長 次に、14番後藤和信議員。  〔14番 後藤和信議員 質問席〕 ◆14番(後藤和信議員) 本日最後に質問させていただきます自公・政和会の後藤和信でございます。よろしくお願いいたします。 初めに、独居等の高齢者の安否確認について質問いたします。 核家族の増加などで、高齢者だけの世帯や一人で暮らす高齢者が急増しているのが現状にあります。昨年にも大きな社会問題になりました高齢者などのひとり暮らしの方が亡くなり、誰にもみとられずに数日過ぎてから発見される孤独死の問題であります。私もことし、偶然その場に遭遇したことから、必要性を痛感している次第であります。 現在、市では高齢者の安否確認として、乳酸飲料の宅配や緊急時に連絡できる緊急通報システム導入など、多くの取り組みなどが行われていますが、すべてを把握することは難しい状況にあるのではないかと思っております。 現在導入されている緊急通報システムは、高齢者等が体調不良のときや救助が必要な場合、設置されている緊急通報システムのボタンを押すか、ペンダントのスイッチを押すかで、市と契約している警備保障会社に通報され、安否の確認がされることになっております。必要であれば、救急車を要請して救助されるとなっています。固定電話に設置されている固定式とペンダント式がセットで置かれております。 ここで大きな問題があります。心臓の発作や脳疾患などで倒れた場合やふろ場で倒れたときなど、どうしてもボタンが押せない事態が発生することがあります。このような場合に威力を発揮できるのが、人の動きを感知して通報する人感センサーシステムであります。発作が起きやすい場所であるトイレやいつも生活している居間に設置し、数時間人の動きがないと、自動的に警備保障会社にメールで知らせる。警備保障会社が利用した先に電話して、応答がないときは利用者宅に行って安否の確認をするわけであります。また、外出等で動きがないときでも、外出先から帰ったときは、センサーが反応して警備保障会社にメールで知らせるシステムであります。 現在の緊急通報システムともう一つ、人の動きを感知して反応する人感センサーシステムの導入について、どのように考えているか伺います。 次に、安否確認する印鑑配達業者、住んでいる地域との協力体制の充実について伺います。 現在の安否確認体制は、弁当や乳酸飲料の配達に独居等高齢者の安否の確認が行われております。そのほか、県との連携で安否を確認しているのが郵便配達員、宅配業者、新聞配達員、ガスの業者等々の配達業者と協力体制ができていますが、これにも一つの課題があります。 高齢者が住んでいる地域の方々は、隣近所や民生児童委員、福祉推進員などの協力などでいつも見守られているという感じがとれます。高齢者の見守りを地域全体が一体となって取り組みをやっている地域がございます。それは山形県の遊佐町の取り組みであります。「助け合い、支え合いは”あたりまえ””おたがいさま”蕨岡ご近所ネット」であります。日ごろの活動の中で緩やかな中での地域の見守りが実施されるシステムを導入しております。 このように、地域が一体となって見守っていけるような体制づくりについて、どのように考えているのかお伺いしていきます。 次に、3世代の同居の推進についてであります。 この制度は、横浜市など都市部の自治体が導入している制度で、親が元気なときは問題がありませんが、親が病気になったり高齢で動きがままならなくなったことによって、家族の方が親の介護をするため仕事をあきらめなければならない事態が多く見受けられます。そのほとんどが女性にしわ寄せが来ます。このようなことから、横浜市では市外から親の介護のために家族が同居する場合、家のリフォームを助成する制度があります。また、家族が近くに引っ越す場合には助成制度が実施されております。高齢の親にとって、家族が近くで暮らしてくれることで、いつも見守ってくれる安心感が生まれております。 山形県は3世代同居率が日本一高い県でありますが、最近は親と同居しないで都会で暮らす方や若者だけが新しく家を建てて暮らすようになり、高齢者だけの世帯が急速に進んでおります。天童市もこの流れに逆らうことはできない状況にあり、このようなことから、3世代同居の推進のために助成制度を導入すべきであるが、どのように考えているか伺います。 次に、6次産業の育成と市内農産物を活用した商品開発とPRの推進について伺います。 日本の農業は、高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加など、克服していかなければならない課題が多くあります。ある大学教授の話の中に、世界的に見て競争力のある農業とは、そういう問いに対して、国民の食料自給を基本とし、穀物を基軸として輸出する開発途上国型農業、広大な農地で機械化を進め、コスト競争力が非常に高い先進国型農業、狭い国土の中で高付加価値の高い農業を実施して輸出力を保つ成熟型農業があるそうです。園芸情報産業化をなし遂げたオランダ、直営産業と融合した畜産のビジネスを展開しているデンマーク、観光と農業を融合したスイス、イタリア料理として伝統と食文化を確立しているイタリア。日本が参考にしなければならない各国の取り組みがここに紹介されておりました。狭い国土で高付加価値の農業を目指す取り組みの一つとしての6次産業の育成が必要になってきているのではないかと考えられます。 農産物の加工品の開発策について伺います。 市内の農業従事者や団体等が中心となって農産物を活用した新たな商品の開発が進められております。ベニバナのお花を活用しためんの開発、またブドウ、リンゴ、ラ・フランスのジュース、また、それらを活用したスイーツなど、数多くのものがあります。 今後さらなる農産物の消費拡大を図るため、農産物を加工した新たな商品開発や支援策の取り組みをどのように考えているのかを伺います。 市内には伝統野菜として栽培している赤根ホウレンソウがあります。他の市町村でも新たな野菜の開発や古くからある野菜の発掘が進められております。市内にある文献の中に芳賀大根という記載があります。当時評判の大根として山形まで売りに行っていたとありました。または、今は生産されなくなったハッカは、江戸時代から昭和まで栽培されていましたが、今でも市内の至るところに自生しております。 このような伝統野菜等の発掘、育成も図っていくべきでありますが、どのように考えているか伺います。 次に、新商品の展示会、発表会の開催について伺います。 1次産業として優れた農産物の生産が行われ、その農産物を加工した新たな商品を開発しても、生産能力や販売力にも個人では限界があります。6次産業化に取り組む生産者等が開発した商品を発表できる場を設定し、広く市民やマスコミを通しPRして、新たな産業の育成を図るべきでありますが、どのように考えているか伺います。 次に、ソーシャルネットワーキングサービスを活用した特産品のPRについて伺います。 ソーシャルネットワークサービスを活用した地元商品のPRが拡大傾向にあります。多くの市町村でも現在取り組んでいる施策であります。フェイスブックを活用して年商10億円の販売を目指す自治体も出てきております。 天童市でもソーシャルネットワークサービス等などを活用して特産品のPRを推進してはどうか伺わせていただきます。 次に、6次産業推進室の設置について伺います。 6次産業の支援推進のためには、1次産業の農業部門を担当する農林課、2次産業の商品開発や生産部門を担当する商工観光課、3次産業である販売や商品のPRなどを担当する総務部など、多くの組織全体で全庁的な、横断的な取り組みが必要であります。山形県でも、6次産業の推進を進めるために、推進室を今年度設置して、産業の育成を図る取り組みが始まっております。このことから、県内の自治体でも推進室を設置する自治体が増加しております。 天童市でも新たな産業の育成や支援のために組織の整備が必要なのではないかと考えられますので、この点について伺わせていただきます。 これで第1回目の質問といたします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 後藤和信議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、独居等の高齢者の安否確認についての安否を確認する緊急通報システムの今後の考え方について申し上げます。 本市では、65歳以上のひとり暮らしなどの高齢者に対し、緊急通報装置を貸与しております。現在の緊急通報システムは、対象者宅に機器を設置して、緊急時にボタン、またはペンダントを押すことにより、警備会社に連絡発信する仕組みとなっております。しかし、緊急時にボタン、またはペンダントを押すことができず、迅速かつ適切な対応がとれない場合も想定されます。これに対応して、人感センサー式の機器を導入し安否確認を行う取り組みをしている自治体もあると聞いております。これは、居間のドアにセンサーを設置するもので、対象者がドアを開閉せず、一定時間動きがない場合に自動的に通報が入る仕組みであります。センサーの設置により、安否確認の精度は上がりますが、センサーの設置する場合の費用の問題、不在の際の連絡の問題などの課題もありますので、導入の経費及び効果などについては、先進例の調査をし、予算編成までに方向性を明らかにしたいと考えております。 次に、安否を確認する民間配達業者や地域との協力体制の充実について申し上げます。 民間業者との見回り協定につきましては、例として、県と山形新聞販売店との間で締結されており、その内容については、新聞の配達時に異変を感じた場合、該当する市町村に通報し、市町村は民生委員を始めとする福祉関係者に見回りを依頼するものであります。このほかにも、日本郵便株式会社東北支社やLPガス協会などにも同様の協定を締結しているところであります。 これらの協定の内容、仕組みについては、民生委員を始めとする福祉関係者に、会議や研修会を通じて周知してまいりたいと考えております。 本市としましても、介護福祉サービスの事業者などの民間事業者の協力を募りながら連携を深め、連絡会議等を開催してまいりたいと考えております。 また、近年、高齢者の単身者が増加していることから、支援や見守りの必要性がますます高まっております。このため、民生委員や福祉推進員、地域社会福祉協議会との連携により、情報を共有しながら隣近所などの地域との協力体制を強化してまいりたいと考えております。 次に、3世代同居の推進について申し上げます。 高齢者が住みなれた地域で安心して暮らせるようにするには、高齢者が暮らしやすい住環境を整備する必要があります。本市では、住宅の質の向上及び住宅投資の波及効果による経済の活性化を図るため、住宅の所有者が行うリフォーム等の工事に対して、工事の2割または40万円を上限として補助を行っております。補助の対象となる工事には、階段などの段差の撤去や勾配の緩和、浴室の出入り口の段差の解消、手すりの取りつけ、エレベーターの設置などのバリアフリー化が含まれております。また、介護保険精度の中では、要支援、要介護認定を受けることが条件となってはおりますが、認定を受けた高齢者向けの住宅改修を希望する方は、住宅改修費用の9割、または20万円を上限として介護給付を行う制度があります。 御提案にありますような、市外から転入し、親の住居付近に住宅を建築する場合に対する補助金については、現時点での対応は難しいと考えておりますので、今後は住民や地域に対して高齢者との同居や見守りの必要性を意識づけてまいります。 次に、第6次産業の育成と市内農産物を活用した商品開発とPRの推進についての農産物の加工品の開発策について申し上げます。 6次産業化の推進につきましては、県においてもこのほど、やまがた6次産業化戦略推進本部が設立され、支援体制の整備、担い手の育成、販路拡大の強化などが図られることになりました。 本市では、これまでの県の農林水産創意工夫プロジェクト支援事業などを活用して、意欲的な生産者の6次産業化の取り組みの支援を行ってきたところであります。 今後、商品の開発に当たっては、農・工・商の連携強化が必要となることから、異業種間の交流の場を設定するなどして、アイデアのマッチングを図り、新商品の開発に結びつけてまいりたいと考えております。 また、本市における伝統野菜につきましては、山形赤根ホウレンソウが有名で、19戸の農家により約2ヘクタールで生産が行われており、約11トンが販売されております。しかし、山形赤根ホウレンソウを始めとする在来品種は、栽培の難しさなどもあり、生産者が少なく、安定出荷が課題となっております。 こうしたことから、生産組織や農協、県の関係機関などとも連携しながら、在来品種についての情報収集を行うとともに、栽培技術の確立、産地化を図ってまいりたいと考えております。 次に、新商品の展示会、発表会の開催について申し上げます。 6次産業に取り組む農家の皆さんが新たに開発した商品は、一般的には生産量が少なく、販売力が弱いことなどから、いかにして消費者に認知していただくかが課題であります。こうした商品を展示、発表する場として、市農業まつりを始めとしたイベントの出店やホームページを活用した情報発信などが効果的であると考えております。6次産業の育成とあわせ、農産物の消費拡大と地産地消の観点からも、こうした取り組みを進めてまいりたいと考えております。 次に、ソーシャルネットワーキングサービスを活用した特産品のPRについて申し上げます。 近年のデジタルコンテンツの多様化により、さまざまなPRツールが開発されており、ソーシャルネットワーキングサービス、いわゆるSNSもその一つであると認識しております。サイト内には広告や商品などを掲載する機能などが設けられ、多種多様な情報が掲示されおり、特産品のPRに関しても有効な手段の一つであると考えています。現状では、新聞、チラシなどの紙媒体、テレビ、ラジオなどの電波媒体、ホームページなどのインターネット媒体など、それぞれの特性を生かした対象者や目的に合わせたPR活動を行っているところであります。SNSについては、フェイスブック内に特産品の専用ページを開設し通信販売を行っている事例もありますので、今後、先進地の事例なども研究してまいりたいと考えております。 次に、(仮称)第6次産業推進室の設置について申し上げます。 6次産業の推進に当たっては、農産物の生産から加工、販売まで一貫した支援が必要であると考えております。したがいまして、当面は農林課を中心として加工販売を所管するところの産業立地室や商業観光課と情報を共有し、連携の強化を図りながら、現状の体制の中で6次産業化の取り組みを支援してまいりたいと考えております。 大変どうも失礼しました。 ○水戸保議長 後藤和信議員。 ◆14番(後藤和信議員) では、再質問させていただきます。 先ほども質問の中にあったように、ことしの春に偶然、孤独死の問題に私は立ち会ったものですから、非常にそれも痛感している次第であります。 ところで、現在のシステムを利用しての通報件数なんかは、おおむね私もわかるんですけれども、システムを導入していながら通報できなく、不幸にも亡くなってしまった件数なんかはどうやって把握されているのか、また件数なんかがわかったら教えていただければと思っております。 ○水戸保議長 武田健康福祉部長。 ◎武田淳健康福祉部長 お答え申し上げます。 通報件数でありますけれども、昨年度の状況を見てみますと、ボタンでの通報件数が36件、ペンダントでの通報件数が16件になっております。このほかに、機械のほうに相談ボタンというのもございまして、これを押しますと、相談があった場合通報になりますが、この利用が2件ということで、全部で54件の通報が出ているところであります。 ○水戸保議長 後藤和信議員。 ◆14番(後藤和信議員) 通報件数はおおむね私も資料なんかを見て大体わかっていたんですけれども、システムを導入しながらボタンを押さないで亡くなってしまった件数はどのくらいあるか、もしわかるのであれば教えていただきたいんです。 ○水戸保議長 武田健康福祉部長。 ◎武田淳健康福祉部長 お答え申し上げます。 通報がなくてそういった事態になった件数については把握しておりません。 ○水戸保議長 後藤和信議員。 ◆14番(後藤和信議員) やはりこういうシステム、当然市でも結構お金を使っているんですから、孤独死を防ぐためには、もうちょっと取り組みが必要ではないのかなと。それも、しっかり把握していただかないと、せっかくのシステムが、価値が低くなってしまうのではないかなと私は考えている次第であります。 そこで、先ほども言ったように、どうしても緊急時に押せない事態というのはどんどん出てくることが考えられます。さっきも言ったように、心臓発作や脳疾患などでは、押すまでの間隔がないわけです、現実問題は。そのときに感知できるのが人感センサーシステムなのではないかなと思っております。ただ、人感センサーシステムを導入しても、100%では絶対あり得ないんです。でも、こういう孤独死を防ぐ精度の向上はどんどん向上していくのではないかと思っておりますので、市長も何とかいい方向に進めていただければと思っている感じでありますけれども、市長の考えがありましたら、再度お願いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今、後藤議員のお話を聞いておりますと、例えば何かで倒れたということにあった場合、その人感センサー、例えば感知できないということがありますし、さまざまあろうかと思います。また、先ほど経費の問題とかそんなことも言いましたけれども、本当に役立つものであるのであれば、経費の問題はさておいて、やはりいろいろ検証していく必要があると思っていますので、そういうようなことで、先ほどの答弁にさせていただいたところでございます。 ○水戸保議長 後藤和信議員。 ◆14番(後藤和信議員) ひとつよろしくお願いしたいと思います。 また、現在の天童市の高齢化率は25.3%、独居老人世帯が1,288人、老人だけの世帯が3,009世帯と聞いております。乳酸飲料の配達や弁当の配達と比べると、該当する世帯を対象としながら、すべての人が利用しているわけではないわけであります。この場合、例えば安否の確認を、精度を向上させるために、もっと周知をしていくべきではないかなと思っております。人海でやるのが一番精度がいいものですから、機械よりも。例えば利用する制度を知らなかったとか、申請方法を知らない、そのほかにも地域の民生児童委員や福祉推進員が対象する世帯を知らなかったと、把握できなかったと、いろいろな課題があると思うんです。そのためにも周知徹底をもっと充実させていくべきではないかと私は思っているのでありますけれども。 あともう一点は、先ほど、県と郵便配達、新聞配達とか、いろいろな業者との連携で見守りをやっているとありました。それで県を通してそういう支援をしている方が亡くなったという通報は、現実に年間どのぐらいあるんでしょうか。その辺もちょっと教えていただければと思います。 ○水戸保議長 武田健康福祉部長。 ◎武田淳健康福祉部長 お答え申し上げます。 現在、県のほうで協定を結んでおりますのが、山形新聞社、LPガス協会、日本郵便、ヤマト運輸ということでございますが、いずれも締結した日が浅い状況であります。LPガスについては本年の3月、日本郵便については本年の5月、ヤマト運輸については本年の6月、山形新聞については昨年の12月ということでありますので、まだ締結して日が浅いということもありますので、そういった実例は聞いていないという状況でございます。 ○水戸保議長 後藤和信議員。 ◆14番(後藤和信議員) でも、山形新聞との締結は約1年間ほどたっていますので、現実にあったのかなと思って私も聞いてみたわけであります。この点も一つ、大事な点だと思いますので、県から市に来て担当者が伺う。また、それよりももっと大事なのは、地域での見守りの輪をどうやって広げていくかが私は大事だと思っております。これが先ほど言ったように、遊佐町の蕨岡ご近所ネットというシステムです。これは隣組や隣近所による助け合い、支え合いは当たり前、お互いさまという意識のもとで、日常生活の様子やコミュニケーションなどを通して、異変に気づいたときに連絡する体制をつくっております。また、異常を感じる事象として、戸やカーテンが閉まったままになっている、夜になっても電気がついていない、洗濯物が干したままになっているなど、地域住民で実施できる気軽な見守りネットワークであります。 天童市でも、このような制度をつくって、高齢者の見守りができないのか、この点について伺わせていただきます。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 議員のほうからいろいろ資料をいただきました。その資料を拝見いたしました。こういう体制が最も人が目で確認するわけですから、非常に精度の高いものになるというのは、非常にいいものだと思います。先般の中部のまちづくり懇談会でも、隣近所、向こう3軒両隣というふうな、そういうふうな中での介護の体制を構築できないのかというようなお話もありました。そうできれば非常にいいわけですけれども、なかなかそういっていない、やはり市街地の場合はなかなかそうはいかないという、こういう状況ですけれども、こういうふうなことをひとつ参考にしながら課題にさせていただければありがたいと思っております。 ○水戸保議長 後藤和信議員。 ◆14番(後藤和信議員) その遊佐町の蕨岡ネットも、偶然訪ねたところで地域の駐在所にお邪魔したときに、駐在所の職員の方から情報を仕入れて、資料ありますかと言っていただいて、これはいい取り組みだということで今回質問させていただきました。ぜひ天童市でも大いに参考になる資料でありますので、活用できればと思っております。また、先ほど言いましたように、地域との連携の中で、いつも高齢者を地域の住民が見守っていると、それが一番大事なことであります。民生児童委員や福祉推進員に対する情報の共有化が今、不足しているのではないかと何人かの方から聞いたことがあります。民生委員の方は必死になって任されている地域の自治向上のために日夜努力されております。大変頭が下がる思いでありますけれども、一戸建てであれば比較的家族構成などは十分把握できます。ところが、アパートで暮らしている方の場合は、ドアをあけてもらえない厳しい状況にあります。民生児童委員の努力だけでは限界にあることから、行政側としてはどのような、民生児童委員と、また地域との情報の連携を図っているのか、この点について伺わせていただきます。 ○水戸保議長 武田健康福祉部長。 ◎武田淳健康福祉部長 お答え申し上げます。 基本的に単身の高齢者の方の情報につきましては、65歳以上につきまして、民生委員の方に名簿について閲覧をしていただいております。その情報については共通に持っていただいておりますので、それをもとに、やはり地区の福祉推進員、それから地域社会福祉協議会、間もなく全地区に設立になりますので、そういった方々との連携を十分にとって、地域の中で見守りができるような体制について構築していきたいと考えております。 ○水戸保議長 後藤和信議員。 ◆14番(後藤和信議員) やはり閲覧にしても、どうしても行政側に来なければ資料が見られないと。当然、コピーというのは出せないですからね。そういう厳しさもあると。なかなか市役所まで来られないという方もおりますので、その辺なんかも今後大きな課題になってくるのかなと感じている次第であります。 あと次に、6次産業であります。 隣の河北町の取り組みを紹介させていただきますけれども、河北町では、河北農商工連携事業で取り組んでおります。日本のプロジェクトとして、特産品の秘伝豆の加工品の開発とイタリア野菜の生産・販売に取り組み、秘伝豆を利用したグルメが12種類、完成して販売されております。もう一つがイタリア野菜の生産・販売で、近年のイタリア野菜の普及で、新鮮な野菜がなかなか手に入らないという情報から、河北イタリア野菜研究会を発足させ、29品目のイタリア野菜を生産して販売しているそうであります。この情報も、やはりイタリアから直輸入であっても、どうしても時間が経過してくると。国内生産であれば、生産産地から1日で届く、新鮮そのものの野菜が入ってくる。こういう情報をしっかり町役場のほうで把握して、こういうものに取り組んだと言っております。 天童市内でも農家や食品加工業者などの情報を役所側がまずデータベース化して、今後の天童市の6次産業としてのいろいろな加工品の販売、また生産をとる一つの基礎を今後調査すべきであると私は考えているんですけれども、この点について、もし考えがありましたらよろしくお願いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 河北の農商工の連携事業というようなことで、これは山新なんかにも出ていたようでございますけれども、やはりこういうようなことを行政としてしっかり捉えているというのは、大変すばらしいことだと思います。 我々も河北に負けないように、やはり行政としてあらゆる手段を使いながらこういうことを発信しながらこういうことに挑戦していく必要があるんだと思います。ぜひひとつ、我々のほうも課としてどういうことが可能なのかを含めて、研究課題にさせていただきます。 ○水戸保議長 後藤和信議員。 ◆14番(後藤和信議員) 河北町の担当者に聞いたところ、イタリア野菜の研究会に、ぜひ天童市の農家の方も参加してもらいたいと積極的な呼びかけがあったものですから、ぜひその点も酌んでいただければと思っております。 また、天童市の6次産業化でいろいろな製品が出ているわけでありますけれども、山口の婦人たちが開発したベニバナの若菜を入れたベニバナ若菜めん、これはほろ苦さを備えた乾めんで、パスタにしてもおいしく私も感じられました。また、独自のブドウを栽培してブドウ酒を販売している農家、国産のラ・フランスを使用した酢なんかもつくっております。ラ・フランス、リンゴなどを活用したスイーツなど、数多くの特産品が天童には現在あります。このようなものも今後大きくPRしていく必要があるんです。個人ではどうしてもできない部分がありますので、今からこれは申し上げますけれども、必要であると思います。また、在来作物として現在登録されている赤根ホウレンソウも、先ほどの答弁では11トンが年間生産されると言っておりました。 図書館にある「芳賀物語」という本の中に、ちょっと読ませていただきます。芳賀村の畑には桑の木が多かったが、桃、ブドウ、カキ、リンゴなどがあった。そういう木の間には野菜畑があって、大根は芳賀大根といって有名だと。形はよく、癖もなく、漬けておいしいのがよいところだった。朝早く荷車に積んで遠く山形まで売りに行った。秋になると、どの家の軒先にもいっぱい干し大根がぶら下がる。ぬか漬けにして長い冬のおかずとなり、春の田植えにはなくてはならない漬け物であった。また、夏になるとシマウリもあった。近代、昔のような味の大根やウリもできなくなった。芳賀の自然の中の畑は死んだとありました。 このように、昔は芳賀地区では芳賀大根という有名なものが生産されて販売されていたんだという記述が載っているわけであります。 鶴岡市の藤島地区でも、藤島大根を発掘して商品化を現在しております。ここで、天童でも芳賀大根の復活も考える必要があるのではないかと思いますので、どのように考えているのか伺わせていただきます。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 そういうものがあること自体がよくわからないという、大変申しわけなく思っておりますが、今そういう状況であるとすれば、やはり我々もそういうものを実際に検証していく必要があると思います。それが可能なのかどうかも含めて、今後やはりそういうもので、芳賀大根ですか、そういうものが可能ということであるんであれば、やはりいろいろな取り組みを考えながらやっていく必要があるんだろうと思います。ただ、私自身、その知識がなかったものですから、担当課のほうで検証させていただきたいと思います。 ○水戸保議長 後藤和信議員。 ◆14番(後藤和信議員) ぜひ芳賀大根、この藤島での部分は、種もなくなったんですけれども、それに似たようなものを探して、それを藤島の大根ということで販売したそうです。赤と普通の白があるそうです。そうやって復活するのも、一つの産業の育成でありますので、よろしくお願いいたします。 また、天童市はネギの栽培が非常に盛んに行われている有数な産地であります。そんな中でも、何年間もネギの種をとり栽培している方が市内の方におります。本人は在来種ではないのかと言っております。雪にも強く、甘いのが特徴で、市販されているネギとはどこかが違い、いまだに栽培しているところであります。例えば生産している方の協力を得て、ネギの種類を特定するなど、取り組みをやって天童ならではのオリジナルのネギの販売ができないのかなと私は思っております。 県内には平田赤ネギなど、一躍有名になっている産地もあることから、このような取り組みも必要ではないかと考えますけれども、この点についてまた再度、市長、よろしくお願いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 すみません、初めて聞かれるようなことがぽんぽん出てくるので、今、戸惑っているところですけれども、いずれにしましても、たくさんあると思います。そういうものについて、農林課のほうでそういうものを検証して、後ほど御報告させていただきたいと思います。 ○水戸保議長 後藤和信議員。 ◆14番(後藤和信議員) ありがとうございます。ぜひ進めていただきたいなと思っております。 本人は在来種と言っておりますので、それは間違いないかなと思うんですけれども、品種の特定がなかなか難しいと本人は言っていましたので、ぜひ協力いただいて、天童産であれば、大変貴重な財産でありますので、よろしくお願いしたいと思います。 また、もう一点あるんですけれども、これは明治大学の教授の話の中にちょっと載っていた話です。江戸時代から昭和まで生産された天童で有名なハッカであります。天童市から行った屯田兵が苗木を北海道に持っていって、旭川から北見に行って、北海道が最大の栽培地になったわけです。そのルーツが天童市にあるということで、明治大学の教授の話を聞いたことがあります。 そのハッカを利用した、天童がルーツでありますので、特産品のつくりはできないのかと。ハッカを利用したいろいろな情報のものはできないのかというのがありましたので、その点も今後の課題としてやっていただければと思っておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 また、多くのいろいろな商品の販売力がない、生産力がない方に対しても、ぜひ展示会などを開いてPRできる場を活用していただければと思っております。 次に、ソーシャルネットワークのサービスの活用についてでありますけれども、フェイスブックを活用した地元の製品、商品、農産品を活用している自治体が結構、現在あります。その中で、武雄市では市内の工業製品やお菓子、果物を特産品の紹介として、年間10億円の販売を目指しているのが紹介されました。また、隣の河北町では、「うまいかほく」としてフェイスブックに掲載し、いろいろな情報が載っております。 このように、ソーシャルネットワークサービスを天童市でも導入して特産品の紹介とかをやっていくべきであるんですけれども、再度この点について、市長は前向きな発言もありましたけれども、再度お願いできればと思います。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 先ほどお答え申し上げました。今後事例を研究していくと、こういうことをお答え申し上げました。そのような形で研究していきたいと思います。 ○水戸保議長 後藤和信議員、答弁できる質問をしてください。市長答弁できるような質問をしてください。 ◆14番(後藤和信議員) はい、わかりました。 今後とも、やはり重要な広報の手段でありますので、ホームページの充実など、特産品コーナーを設けるなど、いろいろな面で対応していただければと思っております。 先ほどもあったように、6次産業の推進室については、今、県内の自治体でも多く進めていることから、ぜひ前向きに推進して、農家の育成、また商工観光業者、また農業と観光を結びつけたような、いろいろな取り組みが期待されることから、ぜひ設置していただいて、天童市の発展に貢献していただければと思っております。 以上で私の質問を終わります。 ○水戸保議長 以上で後藤和信議員の質問を終了いたします。 △散会 ○水戸保議長 これで本日の議事日程は全部終了しました。 したがいまして、本日はこれで散会いたします。   午後2時58分 散会...